本日のご紹介は、こちらです。


スロウハイツの神様

辻村さん、3冊目



強いところ
弱いところ
そのどちらも兼ね備えているのが
人間という生き物だと
あらためて感じ



そして
優越感も劣等感も
自分で感じている以上に
身近な人はきっと
あっさり見抜いて
それでもそばに居てくれている




そんなことを
しみじみ感じた一冊でした




「辻村ワールドすごろく」


わたしは

ぼくのメジャースプーン
凍りのクジラ
スロウハイツの神様

と、逆を辿りましたが
(理由は、上・下巻のものを、読み終える自信が無かったという、お恥ずかしいものですが)


「ぼくのメジャースプーン」で
主人公の男の子が守ろうとしていた
女の子が
「凍りのクジラ」で少し登場し、
その女の子の背景は
「ぼくのメジャースプーン」の主題となっている部分であること、


そして
「凍りのクジラ」の主人公の女性が
さらに成長した姿で
「スロウハイツの神様」へ登場



しかも、
とても素敵に人と人を繋ぐ形で
登場する格好良さは
「凍りのクジラ」を読んだからこそ
より深く感じられるところがあり


結果、この順で読んで
とても良かったと思いました




「凍りのクジラ」も500ページ超えで
自分的にはかなりボリュームを感じましたが
「スロウハイツ」の神様は
上巻362ページ
下巻476ページ



伏線が、これでもか!というくらい
いたるところに張り巡らされており
最終、
どこがどう回収されるのか予想しながら読み進めていましたが
その予想のはるか上をいく回収劇
(回収し忘れることは無いのか?と思うくらい、鮮やかです)


特に最期のエピローグは
心温まる涙がこぼれっぱなしでした




最初の
「お久しぶりです」が
まさか、
そこへ繋がるとは、、、ですね。
(もう、読んだ人にしか伝わらない内容で、
なんかすみません、、)



ボリュームありますが
下巻はもう、一気読み。 
でした



読書の秋
というより
辻村深月の秋、、まだまだ続きます