少し、間があきました、、
本日はこちらのご紹介です。
10歳の少年、だからこその
危うさを兼ね備えた
純粋さやひたむきさに
魂を揺さぶられる
そんな一冊
辻村深月さん
初めて読みました
たしかドラえもんの映画で、、、
そんな曖昧な印象しか
待っていませんでしたが
この一冊で
虜になりました
「時が経つのを忘れて読みふける」
今まで
それなりに本を読んできましたが
ここまで「没頭」したのは
初めてかも知れません
一体この先、どうなるのだろう?
ぼくは、どうするのだろう?
そうなるの?
え?なに?
なんだこの、胸騒ぎ、、、
あぁーッッ!
ウソっ?なんでッ⁉︎ダメダメダメダメ!
どうして!
ねぇどうして、、そんな、、、
終盤の展開に
驚きと悲しみと切なさと、、
主人公「ぼく」の行動に、想いに
胸を引き裂かれそうになりながら
読み終えました
これまで読んだ本の中で
間違いなくベスト3に入る至極の一品
では、その一部を。
※※本文抜粋※※
何もわからない子どもたったのに、任せてしまった自分に落ち度があると先生は言ったけど、ぼくがしたことはその逆だった。
何もわからない子どもであることを盾にして、ぼくは先生を裏切って騙すことができた。
***
せんせい、人間は身勝手で、絶対に、誰か他人のために泣いたりできないんだって本当ですか
***
誰かが死んで、それで悲しくなって泣いてても、それは結局、その人がいなくなっちゃった自分のことがかわいそうで泣いているんだって。人間は、自分のためにしか涙が出ないんだって、そう聞きました。本当ですか。
***
責任を感じるから、
自分のためにその人間が必要だから、
その人が悲しいことが嫌だから。
そうやって、『自分のため』の気持ちで結びつき、相手に執着する。
その気持ちを、人はそれでも愛と呼ぶんです
※※※※
辻村ワールド
当分続きそうです。