本日はこちらのご紹介です。
※※本文抜粋※※
私はただの主婦ではなく、ただの母でもなく、もう一人の、私自身も出会ったことのない、まったく別の自分を探してみたかった。
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平凡のなかにも非凡な喜びや悲しみは生まれる
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みじめというのは、昼休みをひとりですごしたり、移動教室までひとりで歩かなければならないことをいう。
となりにだれかがいるというのは、ふりむくたびにじんとなるほど、いちいち、うれしいことだった。
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この大変な世界では、きっとだれもが同等に、傷ものなんだ。
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せいぜい数十年の人生です。少し長めのホームステイがまたはじまるのだと気楽に考えればいい。
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ホームステイにルールはありません。与えられたステイ先で、だれもが好きにすごせばいいのです。ただし、リタイアはできませんが
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この本を読み終えた日に
ちょうど40歳になりました
就職・結婚・出産と
オメデタイこと盛りだくさんだった20代
鬱・父と義父と愛犬の他界・第二子誕生と先天性心疾患による手術と入退院など
とにかく壁にぶつかりながら
生き方に向き合い直した30代
あきらかに無理がきかなくなってきている
「自身の身体」
手が離れる日が来ることを実感し始めた
「子育て」
ひとりの人間であることが身に染みて分かった「親」との関係
さまざまなコミュニティーにおけるさまざまな「人」との距離感
自分
子ども
親
友人・知人
あらゆる人間関係においての「バランス感覚」「心地よい距離感」が
「いい塩梅」に整いながら
いよいよ40代を迎えます
「せいぜい数十年の人生」
「少し長めのホームステイ」
この年齢が果たして折り返しなのかどうなのか?
ゴールがいつかは分かりませんが
これまでがあっという間に過ぎたように
残りの人生はきっと
もっとあっという間に過ぎることでしょう
その人生が
「魂にとってのホームステイである」
そんな視点で捉えてみると
あらゆる出来事を
背負い過ぎることなく
また
無理矢理難しい意味付けをすることなく
もっと本質的な部分を感じながら
生きられるのかもしれません
海外でのホームステイの目的が
主に
さまざまな経験を通して
語学や文化を学ぶことであるように
魂にとって
この人生での目的は?ということを
常に心にとめながら
決められた家族構成からスタートし
「こんな子ども」という周りのイメージから
どんな自分を創造し
どんな行動の選択をし
何を経験して生きていくのか
与えられるものから
己が気付いていくもの
そして
築いていくもの
その全てが経験であり
人生であること
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「だれもが好きにすごせばいいのです」
好きを見つけるため
好きを味わうため
だれひとりとして
同じように感じる「好き」は
無いのですから
自分の「好き」こそ
今生における魂の指し示す
「目的」なのでしょう
それでも
「この世があまりにもカラフルだから、
ぼくらはいつも迷ってる。
どれがほんとの色だかわからなくて。
どれが自分の色だかわからなくて。」
私たちは
あっちの水もこっちの水も
甘そうに思えて
どっちも飲んでみたくなり
ただの主婦の顔も
ただの母の顔もあるけれど
どれも「本当の自分」とは違う気がして
探しに行ってみたくなる
物語の中で主人公の「ぼく」は
真という少年の体に
ホームステイすることで
自分の犯した罪を思い出すことが
課せられているように
私たちは
今の体にホームステイすることで
今生で果たすべき「使命」に
気づくことが課せられています
そのヒントは
「好き」という魂のアンテナが振れるもの
そして
自然とできることであって
体が覚えているかのように
なぜか勝手にできてしまうこと
「好きにすごす」ということは
「好き」で「得意なこと」を
やり続けていくということ
そして
それが人の役に立つカタチになったとき
人はそれを「使命」と呼ぶのでしょう
これからの生き方について
グイッと背中を押される一冊となりました
一冊の本には人を動かす力があり、
人を変える力もある。
本って、本当に素晴らしい。
それでは、また。