本日は、こちらの本を。



手に取ったきっかけは
学校司書をされている方の
こちら↓の記事を拝見したことでした。




本の内容については
こちら↑に、とてもとても分かりやすく
まとめられているので
是非ご覧ください。
(ruraさん、記事のシェアをご快諾くださり、ありがとうございますニコニコ)


※本文抜粋※

I  STILL  LOVE  THEM

それでも、私は愛する。
彼はそう言っているのです。パレスチナ人とユダヤ人のああだに張りめぐらされている、憎しみと怨恨のチェーン、暴力と暴力の連鎖を断ち切るためには、互いに相手を許すしかない。
相手を許し、愛さなくてはならない。
平和を築き上げるためには、憎しみと暴力を切り捨てなくてはならない。
(略)
彼はこのように述べています。
われわれ人類は一致団結して、われわれの共通の敵、すなわち、無知や憎悪や偏見と戦わねばならないのだ、と。
憎しみという敵はわれわれの外側ではなくて、内側にいるのだ、と。

***

この本を読んで、、、

改めて
原爆が広島・長崎へ投下された際の
時代背景を知ることができました。

それは
投下した側、された側、としての視点のみではなく
このディベートに参加している
主人公の日系アメリカ人をはじめ、
アイルランド系、中国系、ユダヤ系、アフリカ系という
さまざまなルーツ、さまざまな国から
戦争というもの自体を見つめ直す角度から。


小学校の高学年から
授業で戦争のことは学んでいると思います。
その上で
中学生または高校生になって読んでみると
戦争のことについて
グッと視野が広がる一冊ではないかと思います。


また
ディベートという形で
お互いがお互いの意見を尊重しながら
話が進んでいく展開は
「違う意見である」ことに正否をつけるのが目的ではなく
立場が違えば
意見も異なることを知り
その上で
相手の立場というものへ自分の視点を置き換えてみるということの学びにも繋がると感じました。


中学生になると
「相手の気持ちを考える」ということが
あらゆる人間関係において
求められる時期であり
少しずつ学んでいく時期ですよね。


でも日常生活だと
どうしてもまだまだ
「自分が」という視点からしかみれないし、捉えられない時期でもあります。


「相手の立場に立つ」ということを
読み進めるなかで
客観視できる内容だと思います。





そんなに読み進めるのが早くない私でも
1時間ほどで読める内容でした。


読書感想文コンクールの課題図書ということで
若干、入手し難くなっているかも知れませんが
書店や図書館などで見かけた際には
中学生に限らず
大人の方も是非手に取ってみていただきたい一冊です。


一冊の本には人を動かす力があり、
人を変える力もある。

本って、本当に素晴らしい。


それでは、また。