初めて分かった

堪えるだけでは
何も変わらない こと

娘の身体のことだから
自分自身の
痛みじゃないからこそ

この現実との
向き合い方を
わたしは
考えるようになった



きっと
自分のことなら
今まで通り
「我慢すれば何とかなる…」って
堪えて
生きていたと思う

でも
娘のことだからこそ
わたしの我慢では
何も変わらないことを
突きつけられた


いま
向き合うべきは

この現実がある上で
「どう生きるか?」
「共にどう歩んでいくか?」を
考え
選んでいくことなんだと



娘の手術の時には
胸が引きちぎられそうなほど
悲しんだ

目の前の現実を
直視することさえ
ままならなかったけれど

あの辛かったことは
あの時の感情であり

あの悲しみの中に
生き続けることはしない


またいつ
同じ状況が来るかも
分からないけれど

その恐れや
不安の中に生きるより


今の
娘との時間を
そして
今感じることを
大切にしたい



目の前の現実を
良くも悪くも捉えず
ありのままを見ることは

感情を持つ
わたしたちにとっては
ときに難しいこともある

だからこそ
わたしは
その時その時で
「感じきりたい」と願う


いつまでも
感情を引きずるような
生き方ではなく

そしてまた
過去の感情に
振り回されるでもなく……



両手を広げて
喜んでも いい
のたうち回るほど
悲しんでも いい

全部
しっかり感じたうえで

「どう生きたいか?」へと
歩みを進めれば
それでいいんだと

そう思う