西加奈子さんの短編を読みました。

雑誌『ちくま』に掲載されていたものです。

 

『あねご』

『オーロラ』

『マタニティ』

『ドブロブニク』

 

貪るように読んだのだ。

 

中でも

『マタニティ』

『ドブロブニク』

 

は、心臓を貫かれ、私いま、ちゃんと書かなきゃいけないと思って書いているのだけど、

脅威的な速さでキーボードを打っているのだけれど、

この心臓を貫かれている感覚を表現するためにうまく頭を働かせることができない。

内容についても、みんなに読んでもらえるように書かなきゃいけないと思っているのだけれど、

書きたいという欲だけが先に立って、体の中の欲望が処理できない。

 

どうでもいいこと!

 

『マタニティ』

自分の身体に命が宿ったときに起こる、マッ正直な感情。

弱い自分を受け入れることから始まる、新しいスタート。

私は妊娠も出産も経験したことがないけれど、一応女性として、逃げられない性別である一女性として。身体を貫かれる思いでした。

 

『ドブロブニク』

演劇に魅了され、演劇の世界にいたい、と、いつづける。

映画と舞台。

舞台上の役者が生きている姿に感動して、こんなにも細く・・

演劇人の葛藤、欲、妬み、居場所。

 

 

ふぅ〜顔を上げて息を吐き出す

やばい。

涙とまらない。

鼻水すごい。

 

 

伝わったかしら。

 

 

雑誌『ちくま』より

 

 

なかやまえりか