東北地方の地震から13日が経ちました。
2万人の方がなくなったこの地震。

大きな地震
津波
原発事故
寒さ

ここまでかって思うほど、
私たちに試練が降りかかっている。


私はね、恥ずかしいんだけどこの歳になって始めて、人が死ぬってことがどういうことなのか分かりかけているんです。


今回の地震でビックリして大好きなおばあちゃんが、
脳梗塞で倒れてしまったの。


小っちゃい頃から大好きでよく一緒に遊んでいたおばあちゃんが、喋れなくなっちゃったり、私の名前が出てこなかったりして来ている。
死が目の前なのを感じてる。

何もその人から生まれなくなっちゃうこと。
すごく悲しいこと。


運命だから受け入れなさい。なんて話をして慰めてくれる人がいるのだけど、
そんな綺麗なまとめ方じゃ治まらないのが人間で、
人の死を目の当たりにしたらぐちゃぐちゃになっちゃうのが私たちの良さなんじゃないかな?って思う。


ぐちゃぐちゃな時はほんっとに辛いと思う。
もう立ち直れないって思うほどだと思う。


けれど、やっぱり私たちは生きていかなきゃいけないってことなんだよ。

これもこの歳で気がついたことなんだけど、
どうして人はこんな辛いことがたくさんある中を生きなきゃいけないの?って思ってた。


だけど、
今までの辛さなんて衣食住が満足にあるのが当たり前の上での「辛さ」なんだって実感したよ。
ありがたい辛さだったんだよ。


日本がこういう状態になって始めて生きていることのありがたさ、
当たり前だと思っていた生活が如何に幸せだったのかが分かった。
あたしほんっとにバカだよ。
想像力が欠けてた。

地震の直後、私の誕生日会の計画があったんだけど、
私はそれをお断りしました。
理由は放射能があるから、ってことだったんだけど、
とてもそういう気にはなれなくってお断りしちゃった。

人の「生」と「死」についてこんなに考えた時は今まで無い。

「この震災で生き残ったら、君は生きろって言われているってことだよ」って言葉をもらった。

涙が出た。

地震の日、恵比寿から歩いて帰ってきた道すがら、お金がなくって立ち寄った小料理店の方々に救われた。

疲れで喘息が出て、まだ道のりが遠いって時に、
そこですごく優しくしてもらったんだ。
おにぎりも持たせてくれたし、地図もくれた。
すごくありがたかった。
人ってこんなに優しいんだって実感したよ。

たくさんの人が犠牲になったこの地震。
私たち生きている人、余裕が少しでもある人は復興の支援を精一杯やるべきだ。

今回亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り致します。
そして東北地方の方々に私の出来ること精一杯やらせて頂きます。

えりか