陣痛室ではもう死に物狂いで痛みに耐え続けた。
間隔がどんどん短くなるし意識は朦朧としてくるけど、
子宮口がなかなか開かず、分娩室に行けない。
寝不足だったから陣痛と陣痛の間は眠くてたまらない。
尋常じゃない眠気で記憶がほとんどない。
寝て意識がなくなれば楽になれるのに、と思いながら
痛い&眠いの連続で地獄だったことはよく覚えてる
痛みがおさまる時間が少しでも長くなることはないのか
と思ったけど
それだけはあり得ないんだと思って、先の見えない闘いに気が遠くなり
全部投げ出して逃げたい気持ちになってきた。
たしか、まだ記憶があるあたりで
実家からはるばる母が来ていた。
来ないよう言っておいたのに


ちょっとだけど会話した。
その中で、『旦那どんのおばさんとおばあちゃんが病院に来てて、さっき会ったよ』という情報を入手
どうやらパチンコの帰りに寄ったらしい。
帰ってもらえたみたいだが…。
祭りじゃないんだぜ
それからは会話もできないぐらい
もう痛すぎて、泣いて叫びながら苦しむ姿を見られてもどうでもよくなっていた
たぶんAM1時すぎ
『まだちょっと早いけど、痛がってるし分娩室に行きましょう』と助産師さんに言われた。
【まだ早いの
】と絶望的な気分になる。
『念のためトイレに行ってからにしましょう』と言われたけど
何度陣痛の間をみてもトイレに行けるほどの動きをできる雰囲気はなく、
トイレ断念して
旦那どんと助産師さんの肩を借りて立ち、歩き、分娩室へ移動
AM2時前には分娩台に乗っていたらしいが
覚えてない…。
続く