さ、開封するよ~!

 

じゃん!



じゃじゃん!



じゃじゃじゃ...ん?

 



違うよ違うって

 



そっちでは無くて

作るのはこっち(↓)ですよ~!

イイ感じのキットに出逢え嬉しくてスポットライトなんか当てちゃってますが(笑)。

 




先日モデルファクトリーヒロの1/12 Ferrari F2003-GAを買ったんです。いわゆる「プロポーションキット」と言うヤツです。
※以下、モデルファクトリーヒロを「MFH」とか「ヒロ」で記します...気まぐれで(笑)。

MFHと言えば、完成後は見えるとか見え無いとか、そんな事お構い無しにひたすら車両の隅々まで再現しまくる脅威の「フルディテールキット」がつとに有名ですが、他にも本品の様に秘密主義で色々小煩くなった2000年代以降のF1マシンなどをエンジンやシャシ内部の再現をオミットして居る「プロポーションキット」としてリリースしてたりします。

冒頭のモケイの方はマクラーレンM26 "レーベンブロイ"。鬼の様なパーツ数で分かると思いますがあちらが正真正銘、GGが昔から憧れていたMFHの「フルディテールキット」です。手頃価格な出モノを見つけてラッキーとばかりに勢いで購入したまでは良かったのですが、いざ開封してみるとGG、そのホワイトメタルやエッチングパーツ量の多さにすっかり言葉を失いました。MFHのキットはおろかレジンモデルさえ作った事の無いGG(汗)がいきなりこんなものを製作したら即失敗・即ゴミ箱行きは免れない。ビビりまくりの末にGGが思いついたのは同じMFHのプロポーションキットを先行導入して前哨戦を挑む作戦でした。これで以てMFHキットのクセとか、レジン、メタル、エッチング素材の組立てや接着や塗装などのノウハウを事前に "拾得" してしまおうって寸法です。習得じゃなくて拾得と書いてるのは、ひたすらネットから情報を拾い集める戦法で居るからなんですけど(笑)。

それとこのモケイですが、プロポーションモデルだけ在ってメインのボディパーツに関してはほぼ形も出来上がってて各部は正しい形状にてきちんと再現されてますので、過去にGGが散々囚われて来たモケイ達とは違って修正に手間を掛ける事も無い(...と思ってたんですが読みは見事にハズレます)でしょう。ですので余裕が出来た分をディテールアップや塗装表現を盛り込みつつ大いに仕上げる事が出来ると思います。てか、素組みで作ってたらモケイに支払った金額の元は取れないですし(笑)。


開始

仮組みと言っても中身の存在し無いプロポーションキットですから、カウルの合い調整とかの作業はほとんど在りません。それでも面白いのは流石は "フルディテールキットの雄" のMFHの事だけ在って、リアカウルでカバーされ外部からは完全に見えないこの手のF1なのにしっかりとエンジンがパーツ化して在るんです。モケイ的にはリアのそれらしき場所へサスペンションとリアウイングの取り付け穴でも設けて在ればそれで十分なところですが、わざわざ見えもしないエンジンが同じく見えもしないタコ足状のエキパイと共に用意されて居るんです。それも精密再現のためシリンダーヘッドも別パーツ化されてたりします。なのでこのエンジンが一番最初のGGの今回の組立てとなりました。良く出来てるエンジンでしょ? でもこれを製作途中で既にボディ内部へと取り付けさせられ跡形も無くなってしまいます。初めから無かった事にしてしまう、これこそがモデルファクトリーヒロのキット精神と言うものなのです。もしかして「何故に?」とか「無駄では?」と言う言葉が頭に浮かんでますか? それはアナタがモデルファクトリーヒロを理解出来て居ないと言う事なのですよ。

 


てか絶対に無駄に決まってます、こんなの。だって見え無くなるんですよ。あぁ何て勿体無い事をするんだろうかMFHって!



ボディその他、全てのパーツはいつものGGのモケイ製作の一環として光の透け防止に裏面に黒で塗装します。ただレジンってこの後のボディ塗装の際に塗料が乗る様にパーツへ下地のプライマーを吹き付けるんでその処理で必要な遮光効果も十分得る事が出来そうでは在るのですがレジンモケイ未経験のGGなので正しい判断が下せずでした。こんな感じにやらなくていい事をしつつ、逆に必用な事をせずにのレジンモケイ初心者あるあるの態で製作は今後も進んで行く事でしょう(笑)。

次は小物類の合い具合をチェックします。前述の通りボディのメインパーツはほとんどひと塊で既に各部の造りも完成された状態。そこへ幾つかのディテールとして小さな部品が取り付けられる構成に成ってます。それらの具合をチェックしておきます。尚、この頃のF1マシンに特徴的なサイドフィンですが、このモケイは後付けの別パーツでは無くて既にボディへ一体成型されて取り付け済みとなってます。あからじめ製造しておいたダイキャスト製のフィンをレジンを流し込む型へ一緒に入れてボディを鋳って在るんです。ダイキャスト製なので曲げられない程硬いですしかつ薄くも仕上がっているのでとてもナイスです。

 



小物パーツの合いチェックその①、ラジエーターのエアアウトレットです。驚きの精度の高さに驚きのピタリな合い具合が何とも凄いです!



ただ、ピタリと合っているからって安易に喜ぶべき事では実は無いんです、本当は。

 

その事をGGは後の塗装の段階になって理解するのですが、取り合えずは未だ先の事ですし今はMFH初心者らしく素直にワ~イ、ワ~イと喜んで居りましょう(笑)。
アウトレットのフィンは紙ヤスリを差し込んでエッジを整えておきます。




小物チェックその②です。フェラーリが広めたエキゾースト上方排気...のエンドカバーフェアリング。こちらのパーツはちょっと合いが良く在りません。

 



作例の中にはここをリアカウル上部に乗っかて居る様に見せるため段差を残したまま接着をされてるものが在りましたが、当時の実車カウルの製作では既に繋がり部同士は極端な位に滑らに成る様作りがなされて居り極限まで空気抵抗を減らす努力がされてます。それを留めるビスの頭でさえもがボディカウルと完全に面一の状態、つまり出っぱっても無いし引っ込んでも無い正に面一と言った具合で作って在るんですよ。

 



今GGが製作しようとしているモケイはそう言うクルマなんです。開閉ギミックなどのアピールを有するワケでは無いから、だからこそこう言うところをちゃんとフォローしてしっかり説得力の在るモケイを作って行かないと、取り違えて間違った表現で仕上げるのはダメです。って事で実車の精神を汲んでピタッと合うように形状を調整します。実はパーツは何とダボが原因でズレが生じてました。ダボとダボ穴の関係が微妙に違ってましたので切り飛ばしちゃいましょう、パチン。



基部の厚みへもヤスリ掛けを実施。段差が在るのが決して正しいと混乱はせぬ様に。



裾野ラインも微調整、これで実車と同じ面一なフェアリングに仕上がりました(喜)。



なぁんて、思えばこの頃は未だ余裕かまして居りましたっけ...。

フロントウイングも流石はMFH、って事で取付け位置はピッタリです。



リア部の周辺も問題が出そうな気配すら無い、とはちょっと大げさですが全体的にこの程度ならこのモケイ、楽しく "悩めそう" だねなんて思って居るところが正にレジンモケイ初心者なGGなのでした。


 

でも、確かに楽しめそうなモケイでは在りますよ、ボディラインだってしっかりしててカッコイイし。あぁ嬉しいな、GGはコレをこれから組立てるのか。

完成したら




「これBBRですか?」



なんて間違われたらどうしよう。あら嫌だわ、恥ずかしい。



大丈夫ですよGGさん。嫌がうえでもじきに失敗がやって来ますので。
なので今は精々はしゃいで居られなさいナ。

え、え~っ??



では、では。次回に続く。