体外受精で使用される「ルテウム座薬」

医師から「1日2個、12時間おきに入れてね」と言われますが、働いている人は時間通りに入れることが難しいのではないでしょうか。

 

私は夜勤ありの仕事をしていたため、ほとんど時間通りにできませんでしたが、妊娠できました。実際に入れていた時間を下に記載します。

 

日勤の時

朝6:45 夜7:00

朝6:45 夜9:00

朝6:45 夜11:30

 

夜勤の時

朝6:45 夜10:00

朝10:00  夜7:30

朝11:00  夜8:00

 

日によって間隔がずれています。

確かに、ぴったり12時間ごとに入れたほうがいいでしょう。

けれど、「今日は残業で時間通りにできなかった」「旅行先で時間がずれてしまった」などと落ち込む必要はありません。

毎回時間がずれているうえに、不規則な生活を送っている私が妊娠できていますから。

あまり気負うことなく、妊活をすすめていきましょう。

今回は、17週での死産の経験をもとに「分娩の心得」を3つお伝えしていきます。

なお、前回の投稿で「陣痛開始から出産までの具体的な出来事」について記載しているので、併せてご覧いただくと、よりわかりやすいです。

 

 

ー分娩の心得ー

(1)痛みのピークは産まれる瞬間ではない

(2)出産時に夫の立ち合いを希望するなら、子宮収縮剤使用前に来院させる

(3)分娩室で使いたいものは、小さいバッグにまとめておく

 

 

(1)痛みのピークは産まれる瞬間ではない

私の場合、痛みのピークは「子宮収縮剤を膣内に入れて20分から30分後」でした。痛みの理由は、前々日から子宮口を広げる処置を行っており、赤ちゃんが出てきやすい状況の中、子宮収縮剤を使用し、急激にお産が進んだことが考えられます。

医師から事前に「子宮収縮剤を3時間おきに投与してお産を進めていきます」と言われていたため、子宮収縮剤使用後20分から30分後は「これ以上に強い痛みがくる、まだまだこれからだ」「あと何時間耐えればいいのかな」と考えていました。今振り返ると、その時が痛みのピークでした。

自分の気持ちに正直に「痛いときは痛い」と医師や助産師に伝えて、お産の進捗状況や自分の身体をみてもらいましょう。

 

 

(2)出産時に夫の立ち合いを希望するなら、子宮収縮剤使用前に来院させる

週数が少ない場合、スムーズにお産が進み、予想より早く産まれることもあります。人によっては、子宮収縮剤使用直後に産まれることもあるそうです。そのため、出産時に夫の立ち合いを希望するなら、子宮収縮剤使用前に来院させると安心です。

私は、痛みのピークと同時に「何か出そうな感覚」も出現し、その感覚は次第に強くなりました。夫の立ち合い出産を希望していたため、夫の来院までは全身の力を抜いて過ごしましたが、その時にいきんでいたら、赤ちゃんが出てきたと思います。

また、陣痛前から夫に付き添ってもらえば、痛みのピークを共に経験できます。「あの時は大変だったよね」と一緒に振り返ることができるので、貴重な経験になります。

出産は何が起こるかわかりません。陣痛開始後は連絡を取る余裕もないかもしれません。あらかじめ、夫に連絡をしておくことをおすすめします。

 

 

(3)分娩室で使いたいものは、小さいバッグにまとめておく

子宮収縮剤使用後は、急にお産が進む可能性があり、急遽分娩室に移動することもあります。また、痛みも伴う場合、準備どころではなくなることもあります。

そのため、分娩室で使いたいものは、あらかじめ小さいバッグにまとめておきましょう。私がショルダーバッグに入れていたものを下記に記載しておきます。

 

①携帯電話

②飲料

③母子手帳(お産の記録を残したかった)

④カメラ

⑤ハンカチ(涙用)

⑥鏡と色付きリップ(写真を撮るときに少しでも自分の映りがよいように)

⑦赤ちゃんをつつむガーゼ(妊娠中に「産まれたら使いたい」と思っていたものを持参した)

 

 

 

最後に

「死産」について知りたいときに体験談を参考にする人は多いでしょう。

私も分娩前に体験談を読みましたが、多くの体験談が「○○が起きて○○と感じました」と記載されているだけでした。私は、自分のことに置き換えて想像することができず、「わからないことだらけだから、私ができることはない。身を任せておくしかない」とぶっつけ本番の気持ちで分娩に挑みました。

死産を終えて、あの時を振り返り「分娩の心得を知ることができればよかったな」と思い、今回の記事を作成しました。

正期産の情報は、友達や家族、本やネットでたくさん手に入れることができますが、後期流産や死産は、インターネットがこんなに普及している時代でも情報が足りていません。

自分の記事が少しでも誰かの役に立てばいいなと思います。

ネットで死産の体験談を探していても「陣痛促進剤を使用し娩出します」「陣痛が来て出産しました」と記載があるだけで、具体的な陣痛開始から出産までの流れについて記載されていません。私はぶっつけ本番の気持ちで死産に挑みましたが、やはり前もって流れを知っておきたかったです。

そこで、今回は、私が体験した陣痛開始から出産までの具体的な出来事についてお伝えしていきます。

※17週の死産です。週数が増えるほど分娩時間が長くなる傾向があります。

 

 

陣痛開始から出産までの具体的な出来事

 

8:30  前々日から子宮口を広げる処置を

      受けていた。内診台で子宮口が

      十分に広がったことが確認され、

      膣内に子宮収縮剤を入れられる。

      入れた直後は下腹部の違和感だけ

      感じる。痛みはなし。

      (子宮収縮が不十分でお産が

      進まなければ、3時間おきに薬剤

      を追加していく)

 

8:40  下腹部の違和感を紛らわすために、

      病棟を散歩していたが、徐々に

      下腹部痛が強くなる。歩くことが

      しんどくなり自室に戻る。

      また、便意に似た「肛門を

      押される感覚」が出てくる。

 

8:45  下腹部痛と肛門を押される感覚が

      強くなる。その後、じっとできない

      痛みを下腹部と肛門に感じる。

      痛みを紛らわすために、

      自室で足踏みをしながら耐える。

      痛みは強くなり「痛い」と

      声が出るようになる。

      医師が経過をみるために訪室。

      私の様子を見て助産師を呼ぶ。

 

8:50  下腹部と肛門の痛みは強くなり、

      顔がゆがみ、呼吸が乱れる。

      助産師が訪室し、私の様子を見て

      「分娩台に移動」すると判断。

      助産師に連れられ、自室から

      分娩台へ歩いて移動する。

      助産師に「この痛みなら、

      いつ産まれてもおかしくない」と

      言われる。私は歩きながら、

      夫に来院するよう連絡をする。

      また、歩いている途中に、膣から

      何か出そうな感覚が出現する。

 

8:55  分娩台に移動したあとも助産師は

      付き添ってくれた。助産師に手を

      握ってもらいながら深呼吸を

      繰り返す。下腹部痛と肛門痛は

      変わらず強い。何か出そうな感覚も

      続く。助産師が膣に指を入れて

      赤ちゃんがどこまで出てきて

      いるかを確認する。「指1本の

      深さにいますよ」と教えてくれた。

 

9:05  何か出そうな感覚は変わらないが、

      下腹部と肛門痛は和らいだ。

      だいぶ楽になったので、自室に

      戻ったほうがいいかと思い、

      助産師に相談すると、「着実に

      お産は進んでいるのでこのまま

      過ごしましょう」と言われた。

 

9:10  何か出そうな感覚が強くなり

      「いきんだら赤ちゃんが出る」と

      思った。助産師に相談すると、

      「赤ちゃん以外の内容物も

      このタイミングで出てくるから

      そのまま出す感覚いいよ」と

      教えてくれた。恐る恐る体の力を

      抜いたが、助産師のいう通り、

      液体は出てくるが、赤ちゃんが

      出てくることはなかった。

 

9:15  何か出そうな圧迫感は続いていた。

      痛みはなく、水を飲んだり、

      助産師と雑談をして過ごした。

 

9:20  夫が来院したため、今までの

      出来事を話していた。助産師は

      赤ちゃんの確認や分娩の物品準備を

      していた。このとき、赤ちゃんの

      深さは指の第2関節程度。

 

9:40  何か出てきそうな感覚はだんだん

      強くなってきた。助産師に

      「もう頭見えてますからね」と

      言われた。医師も訪室し、

      「少しずついきんでください」と

      言われる。助産師の深呼吸に

      合わせて少しずついきんでいく。

 

9:46  いきみ続けていると、何か出たと

      同時に、栓がとれたように圧迫感が

      なくなった。医師から「赤ちゃん

      でましたよ」と伝えられる。

      助産師がすぐに赤ちゃんを

      見せてくれた。10秒程度対面して

      「きれいにしてまた連れて

      きますね」と別室へ。そのあと、

      医師が「胎盤も出ましたからね」と

      伝えてくれた。そのまま、

      子宮残留物がないか機械を

      つかって念入りに確認された。

      同時に片付けもすすめられていた。

 

10:10 片付けが終了し、赤ちゃんと

      再度対面。助産師は「かわいい顔

      してるね」などたくさん声を

      かけてくれて、私と夫と赤ちゃんの

      3ショット撮影をしてくれた。

 

その後、「経過観察のため分娩室でしばらく過ごしてください」と言われ、そのまま3人で過ごした。1時間後、2時間後に血圧や出血量を確認され、経過に問題がなかったため、歩いて自室に戻った。

 

 

以上、私が体験した陣痛から出産までの具体的な出来事です。

「こんな感じか」と想像できたでしょうか。

感じたことや考えたことがあれば、是非、家族に共有しておきましょう。

「自分の常識」になっていても、家族には「こうなるって知らなかったよ」「教えてくれればよかったのに」と言われるかもしれません。

 

次の投稿では「分娩の心得」をお伝えします。併せてご覧ください。