「妊活を始めたけどなかなか妊娠しない・・・」
「病院に行った方がいいのかな?」
「不妊治療っていつから始めるべきなの?」
こんな風にに悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
私もちょうど2年前に同じようなことで悩んでいました。
生理周期も安定していたし、「すぐに授かれるだろう」と思っていたのに、なかなか結果が出ない。
友達は「すぐに妊娠したよ」と言っていたのもあって、正直焦っていました。
「このままで大丈夫かな?」
「前回もダメだったし、もう病院行った方がいいのかな・・・」
そんな風に、不安と焦りで焦りで押しつぶされそうになっていました。
今回は、私が実際にタイミング法から不妊治療へ切り替えた時期とその判断基準についてお話しします。
同じように悩んでいる人のヒントになれば嬉しいです。
【目次】
1.妊活を始めたきっかけと当時の気持ち
2.不妊治療を始めるか迷った時の悩みと不安
3.私が病院に行くことを決めた理由
4.実際に病院に行ってみて感じたこと
5.不妊治療はいつから始めるべき?私が考えるタイミングと夫婦の話し合いの大切さ
最後に:この記事のまとめ
1.妊活を始めたきっかけと当時の気持ち
私たち夫婦が妊活を始めたのは、結婚して2年後のことでした。
結婚前から「まずは夫婦2人の時間を大切にして、その後に子どもを授かりたいね」と話していたので、最初の2年間は旅行や外食など、日々の暮らしを楽しみながら過ごしていました。
いざ妊活を始めようと思った時も、私は生理周期が安定していたし、ブライダルチェックも受けていなかったけれど、以前受けたがん検診などでも異常は無かったため、特に不安は感じていませんでした。少し生理の出血量が多いのは気になっていたものの、医師からは「問題ありません」と言われていたこともあり、「自然に妊娠できるだろう」と思っていたんです。
周りの友達からも「3ヶ月以内に妊娠できたよ」「1回で授かったよ」といった話をよく聞いていたので、私たちも自然にうまくいくと思い、最初は自己流でタイミング法を始めました。
でも、実際にタイミング法を3回試しても妊娠には至らず、そのうちに「なんで私たちだけ妊娠しないんだろう?」という焦りや不安が大きくなっていきました。
2.不妊治療を始めるか迷った時の悩みと不安
妊娠を望んでタイミング法を続ける中で、「このままでいいのかな?」と感じ始めた頃、病院に行くことについても少しずつ考えるようになりました。
でも、実際に受診するとなると、気になることや不安もいくつかありました。
①周りに相談できる人がいなかった
私の周りには、不妊治療をしている友達が誰もいませんでした。
だから「実際どんなことをするの?」「どれくらい通うの?」というような、リアルな声を聞ける機会がなくて、不妊治療のイメージが湧かずに不安が強まりました。
②治療費の不安
病院に行くと、最初の検査は自由診療で自己負担になることが多いと聞いていました。
「10万円くらいかかる場合もある」と見かけたこともあり、金銭的な不安はかなり大きかったです。
今後の治療がどのくらい続くのかもわからず、「費用はどこまでかかるの?」という不安もありました。
③問題がなかったらどうするの?
検査をして特に異常がなかった場合、結局「タイミング法を続けるしかないのかな?」という不安もありました。
「病院に行ったのに何も変わらなかったらどうしよう」という、モヤモヤした気持ちがつきまとっていました。
④仕事と通院の両立
当時は働いていたので、「仕事をしながら定期的に通えるのか」という心配もありました。
平日の朝や夕方に通うことになると、「スケジュール調整が難しいのでは?」という現実的な悩みもありました。
3.私が病院に行くことを決めた理由
不妊治療を始めることにさまざまな不安を感じながらも、タイミング法を3回以上試しても妊娠しなかったことで、「何か原因があるのでは?」という不安が大きくなっていきました。周りの友達は「3ヶ月以内に妊娠できた」という人ばかりだったので、「自分は少し違うのかも」と感じるように。
また、早く妊娠したいという気持ちが強く、今のまま自己流で続けるより、一度病院で検査を受けてみたいと考えるようになりました。
さらに、タイミング的にも次の周期がちょうど4回目のチャレンジになるタイミングで、その生理が来たのが年明けの1月の初めでした。
この時期なら、医療費控除の点でもスタートしやすいと感じたこと、そして何より「みんなが妊娠している」と聞いていた3回目のでのタイミング法を終えた後だったことも重なり、私は病院に通う決断をしました。
私たちは結婚してから約2年間、夫婦の時間を大切にすることを意識してきました。旅行に行ったり、自由に過ごしたり、2人での生活をしっかり楽しんできたからこそ、「そろそろ妊活に本気で向き合おう」と前向きな気持ちで病院に行くことができました。
4.実際に病院に行ってみて感じたこと
初めて不妊治療専門のクリニックに足を運んだ時、正直なところ「もっと早く来てもよかったな」と感じました。
病院というと少し怖いイメージもあるかもしれませんが、行ってみると眼科や皮膚科と同じような雰囲気で、想像していたほど敷居は高くありませんでした。私が通ったのは一般の婦人科ではなく「不妊治療専門」のクリニック。
そこに来ている人は皆、子供が欲しいのになかなか授かれないという悩みを持った方ばかりでした。
驚いたのは、待合室の人数と予約の取りにくさ。
「こんなにもたくさんの人が、不妊で悩んでいるんだ」と実感できて、それまで自分だけが取り残されているように感じていた気持ちが少し楽になりました。
私だけじゃないんだ、と、肩の荷が降りたような気持ちでした。
実際の検査では、10万円ほど費用がかかり、正直高いなと感じました。
でも、検査の結果、私ではなく、夫の精子の質に問題がある「精子欠乏症」とわかりました。
人によって不妊の原因や程度は異なりますが、私たちの場合はタイミング法や人工授精では妊娠できない可能性がかなり高いため、最終段階の体外受精まで進む方法が望ましいという診断でした。
このように、原因がはっきりしたことで、今後の治療方針をしっかり考えることができたし、もしあのまま病院に行かずに、なんとなくタイミング法を続けていたらと思うとゾッとします。
早めに病院に行く決断ができたおかげで、無駄な時間を過ごさずに済んだと思っています。
私は「妊娠できいない原因が自分にあるかもしれない」と深く悩むというより、「妊娠するはずなのに、しないのはおかしい」と感じていました。
だからこそ、いつまでもタイミング法でウジウジ悩むよりも、一度検査をして原因がわかったほうが、前に進めると思ったんです。
実際に原因が見つかって、「じゃあどうすれば妊娠できるのか」がみえたことで、落ち込むよりも、「やるべきことがわかった」と気持ちが整理できました。
私にとっては、3回タイミング法を試して妊娠しなかった段階で病院に行く決断ができて、本当に良かったと思っています。
5.不妊治療はいつから始めるべき?私が考えるタイミングと夫婦の話し合いの大切さ
不妊治療は、始めるタイミングに正解がある訳ではなく、夫婦それぞれの考えやライフスタイルによって違ってくるものだと思います。
私たちの場合は、しっかり2人の時間を取ってから妊活に切り替えるという方針が最初からあったので、タイミング法を3回試してうまく行かなかった時点で、「そろそろ病院に行ってみよう」と迷わず決断することができました。
でも、これは、年齢や子どもの欲しい気持ちの強さ、今後のライフプランによって、大きく変わってくると思います。
例えば、「今すぐ子どもが欲しい!」という気持ちが強いなら、妊活のスタートと同時に病院に行って検査を受けてみてもいいと思うし、「自然に授かれたら嬉しいな」くらいの気持ちであれば。まずは2人の時間を楽しみながら、しばらくタイミングを取ってみるのもいい。
ただ、ダラダラと「まぁいつかできたらいいね」と続けてしまうと、あっという間に1年がすぎてしまうこともあります。だからこそ、妊活を始める前に「何ヶ月タイミング法を試してダメだったら病院に行く」といった、ひとつの“区切り”をあらかじめ決めておくと、気持ちの整理がつきやすくなると思います。
そして、もっと大事なのは、こうした妊活の考えを夫婦でしっかり話し合うこと。
どのくらいの期間、2人の時間を優先したいのか。
どのくらい子どもが欲しいと思っているのか。
もし妊娠できなかったとしたら、治療をするのか。どこまで続けるのか。
ーー人工授精まで?体外受精まで?
ーー保険適応の範囲だけ?自費でも続ける?
価値観は時間と共に変わるものなので、最初に話し合ったからといって絶対ではないけれど、土台として“夫婦で共通の目線”を持っておくことはとても大切です。
実際には、私は夫と話し合っていたからこそ、タイミング法3回目が終わった時点で迷わずに病院行くことができました。
もし自分ひとりだけが不安になって、相手の理解がなかったら、ここまで前向きに進めていなかったかもしれません。
また、結婚前にブライダルチェックを受けるという選択肢もありますが、「もし妊娠しにくいと分かったらどうするの?」という部分までしっかり考えることも大切だと思います。
私はもちろん子どもが欲しいと思っていました。
でも、「子どもが欲しいからこの人と結婚した」わけではなくて、「この人とだったら、どんなことがあっても一緒に生きていけそう」だから結婚しました。
その上で、子どもができたらうれしいな、という考えでした。
人生って、思ってもみなかったような出来事がたくさん起こるものですよね。
楽しいことばかりではなくて、悲しいことや辛いことも一緒に経験していくのが夫婦。
そういう時にこそ、お互いの気持ちをちゃんと話し合って、すれ違いを修正しながら前に進んでいける関係が大事だなと私は思っています。
結婚する前は、誕生日を祝ったり、楽しいイベントが中心だったけれど、夫婦になると現実的な課題や予想していなかった困難にも直面するものです。
でも、そんな時こそ「この人と一緒に生きていく」と決めた意味を実感するんですよね。
もしかしたら、この記事を読んでいる方はすでに結婚しているかもしれません。
「子どもを授ること」がゴールじゃないこと、一緒に歩んでいけるパートナーとどう向き合うかは、これからの治療や選択において、きっと大事なことになってくると思います。
妊活はどうしても女性が頑張りがちですが、夫婦で力を合わせて取り組みたいですね。
まとめ|不妊治療を始めるタイミングに正解はない。でも夫婦で話し合うことが大切
不妊治療をいつから始めるかに正解はありません。
大切なのは、「自分たち夫婦にとってどうしたいか」をしっかり話し合うこと。
私たちはタイミング法を3回試して病院に行く決断をしましたが、その決断ができたのは、事前に夫婦でしっかり話し合っていたからです。
子供を望む気持ちも、治療に向き合う覚悟も、夫婦で歩幅を合わせることが大事。
妊活や不妊治療を通して、ふたりの絆が深まることもきっとあるはずです。
迷っている方は、一度話し合いの時間を持ってみるところから始めてみてくださいね。





