双極性障害(躁うつ病)の方にとって、読書、ゲーム、CDは気分転換や自己理解を深める上で有益な活動となり得ます。しかし、認知機能の低下が見られる場合、集中力や記憶力の低下から遊ぶことが難しくなることもあります。

自身の状態に合わせて、無理のない範囲で

楽しむこと知識を得る、勉強する

☝優先


「気分や体調に合わせて選びやすい本棚・CD棚・ゲーム棚」をカラーボックス3つ(3×3マス=計9マス)で整理する例を3パターン考えてみました。



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アイデア① 【気分別セラピー棚】


👉 気分の波に合わせて「どれを選べばいいか」が一目で分かる配置


上段(躁っぽいとき)

1. 読みやすい短編本・漫画

2. 落ち着ける音楽CD(元気が出る曲や、共感できる歌詞の曲、癒される曲)

3. 体力消費系ゲーム(フィットボクシングなど)




中段(安定しているとき)

4. 自己理解のための本(心理学・双極性障害関連)

5. 好きなアーティストのCD(気分が上がりすぎない範囲)

6. 育成・のんびり系ゲーム(牧場・シミュレーション)


下段(うつっぽいとき)

7. 癒し系の本・写真集、画集

8. リラックスできるBGM系CD(ジブリBGM、ラジオ)

9. ゆっくり遊べるパズル・カジュアルゲーム



アイデア② 【メディア別×気分対応】


👉 媒体ごとに分けながら、気分で選べるように


上段(本)

1. 漫画・短編(躁)

2. 自己理解・知識本(安定)

3. 写真集・詩集(うつ)


中段(CD)

4. エネルギッシュ音楽(躁)

5. バランスの良いポップス(安定)

6. リラックス系BGM(うつ)


下段(ゲーム)

7. アクション・運動系(躁)

8. 育成・経営シミュレーション(安定)

9. パズル・癒し系(うつ)




アイデア③ 【回復ステップ棚】


👉 「躁 → 安定 → うつ」を階段状に並べ、体調の回復イメージをつかみやすく


左列(躁)

1. 漫画・ライトノベル

2. ノリの良い音楽CD

3. アクションゲーム


中列(安定)

2. 自己啓発・学習本

5. 普段よく聴くCD

8. シミュレーションゲーム


右列(うつ)

3. 癒し系の本・エッセイ

6. ヒーリングCD

9. ゆったり遊べるゲーム



🔑 ポイント


躁時 → 刺激が強すぎないけど没頭できるもの(短編、運動系ゲーム)


安定時 → 自己理解や学習、長時間楽しめる趣味系


うつ時 → 癒し・安心感を重視



読書がもたらす効果

①気分転換
読書に集中することで、一時的に症状から離れ、気分転換になることがあります。
②自己理解の促進
双極性障害に関する書籍を読むことで、自身の状態や対処法を理解し、自己理解を深めることができます。
③知識の獲得
双極性障害に関する知識を深めることで、より適切な自己管理や治療に繋げることができます。
④心の安定
読書を通して、心の状態が安定することが期待できます。


読書時の注意点する3つのポイント
①無理のない範囲で
集中力が続かない場合は、短い時間から始めたり、興味のあるジャンルの本を選んだりするなど、無理のない範囲で読書を楽しみましょう。
②体調に合わせた選択
躁状態の時は、活字を読むのが辛い場合もあります。そのような時は、漫画や雑誌など、読みやすいものから始めても良いでしょう。
③認知機能の低下に配慮
集中力や記憶力の低下が見られる場合は、本の内容を理解するのに時間がかかるかもしれません。焦らず、ゆっくりと読み進めましょう。


以下参考書籍