可愛い子に旅をさせた | あおいちゃんの今日も気分次第

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漫画と音楽とMINIをこよなく愛するあおいちゃんの気分次第で綴るブログです。

 僕の作品「Rちゃん」を北海道まで旅をさせた…。

ネット上で知り合った漫画家志望の方にご意見を頂く為だ…。言わば初めて「同業者」に読んで頂いたのだ…。


 過去にご協力頂いた方々はミュージシャンだったり、読書家だったり「描く人」ではなかった。それは、描き手である僕が独りよがりのストーリー作りをしていないか、そして世に出た時、読者の大半が普通の人だからである。それでも、前述の様な特技を持った方々に読んで頂いた。ミュージシャンは「プロ」であり、読書家は僕以上に物語を数多く知っているからだ。


 某編集部に持ち込みをした時の事。絵の上手い下手も注意される事は無く、言いたい事も良く伝わるとの評価だった。しいて言われた事と言えば、話の割に「可愛すぎるキャラクターと、アンバランスに見えるリアルな背景」との指摘だった。それは、読んだ編集部員の個人的ニュアンスの問題にも聞こえた…。何故なら過去に読んで頂いた方からは一言も言われなかったからだ。


  シンプルで漫画チックな人物に、リアル(本人はそんなに描き込んだつもりは無いのだが。)な背景を当てたのにはこちらなりの信念に基づいている。Rちゃんの愛車が曲線で構成された極めてデフォルメの難しい車種である事と、シッカリ街並みを描く事で、架空の街が存在するかの様な説得力を持たせる為である。実存する車と架空の街とを組み合わせ、あからさまに漫画チックなデザインのキャラクターをも存在感を持たそうとしたのである。


 さて、同じ描き手である方のご意見はと言うと、アンバランスには見えないとの事であった…。


 むしろ、「相棒」として名前まで付ける愛車と言うツールと、Rちゃんの特技でゲストキャラを説得させるべき…。との指摘を頂いた。「Rちゃんの特技は、きっかけにはなっているが、決め手になっていない」「何故その車に魅かれ拘るのか」この二つを上手く使えれば、もっと作品の可能性が広がると丁寧な長文で分析されたお手紙を頂いた。


 …なるほど…である。


 自分では、後に明かそうと思っていたエピソードも、のっけから魅力ある物でなければ読者は興味も示すまい。

そこで、再度持ち込む前に、頂いたご意見を肝に銘じ、新たなネームを描きだした。実は描きだす前に、1本の仕事をこなしていた関係で、気持ち的には飢餓状態、描きたくて描きたくてうずうずしていたのである。曖昧な(のんびりでいいですよと言われた)締め切りを、自ら早め、締めくくった。こうして描きだしたネームは、はやる気持ちを抑えつつ、思案を巡らし、描いては読み返し修正を加え進んでいる。


 かつて、「未完の帝王」と呼ばれた僕は、完成を急ぐ癖が有る…。今回ばかりは「急がば回れ」とばかりに、入念な製作を心掛けている。ご意見番として見ず知らずの僕の作品を読んで下さったAさんには心から感謝している。そして、旅をして来た新作Rちゃんが、先の御意見番をして下さった方々に、「良くなったね」と言って頂ける様な作品にしなくては、携わって下さった方全員に申し訳ない…。


 願わくば製作中の作品が世に出る起爆剤になって欲しい物である。