個性輝かせる土壌を地域に
長年、教育関係の仕事に従事しながら「縦の糸」を紡いできました。定年後は地域に恩返しをという思いから、区長や住民自治協議会役員、学校評議員など、地域の絆という「横の糸」を通す活動に身を投じています。
特に学校参観で大切にしているのは、子どもたちの心の声に耳を傾ける「傾聴」です。先日、特別支援学級の児童が描いた絵を見て「上手だね。素晴らしい!」と声をかけると、その子は満面の笑みで「ありがとうございます」と答えてくれました。誰かと比べるのではなく、自分の表現を認められた喜びが、真っすぐな言葉にあふれていました。
今の社会は、つい誰かと自分を比較してしまいがちです。しかし、子どもたちに伝えたいのは「私は私。自分の道を自信を持って進めばいい」というシンプルな真理です。一人一人が個性を輝かせ、自分らしく歩める土壌を地域の中につくること。
それが、教育に携わってきた私の役割だと感じています。
地域コミュニティーと学校運営を橋渡しし、子どもたちが安心して「明日への一歩」を踏み出せる、そんな温かな地域という布を、これからも丁寧に織り続けていきたいと願っています。
