朝の光がまだ眠気をのぞかせるころ
花々はすでに満開の笑顔で私を迎えた

薄い霧のくぼみを抜けた道筋に
色とりどりの花たちが一日の手紙を開き
その香りが私の心へと挨拶を運ぶ

ひとつひとつの花は
新しいはじまりの合図であり
疲れた心に小さな勇気を灯してくれる

露の粒が宝石のように光り
風が花びらをそっと撫でるたび
私は自分の呼吸と自然の呼吸を合わせる

早朝の静けさの中で
花々は黙って語りかける
「今日も生きて、今日も開く」
その言葉を胸に、私も一歩を踏み出す

私を迎える笑顔の花々に
ありがとうとつぶやきながら
新しい一日の始まりに、心を寄せて。