▲手前が…今回転入されてきた…エンドウのEF56…正調エンドウ仕様のカマです…
新たに転属して来たエンドウ製EF56は…
同社EF57の動力を用いた…純正仕様…
車体には…搭載しているSG排気用の…
巨大なガーランドベンチレーターが…
どぉ〜んと屋根に載せられ…
前後運転席窓には…
氷柱切り付きの精悍な姿…
連結器は…アーノルトカプラー…
旧い車両なので…当時の標準仕様…
屋根上に載るパンタグラフは…
どちらもKATO製のモノを流用…
きつ目のウェザリングが施され…
現役時代の雰囲気たっぷりな…
見応えのあるカマになっています…
▲強目のウェザリングが特徴的なカマ…もう一輌のEF56とは対照的なカマとなっています…
当鐵道に車両が到着し…
まずは…当鐵道の標準仕様となる…
連結器の換装作業と…台車を中心に…
点検…全検を開始します…
上回りの動力部は…
軽く分解後…磨きと注油を施し…
通電と動きを確認しておき…
先台車…デッキを含む動力台車は…
すべてを一度…バラします…
▲エンドウ製EF56をバラしたところ…今回は…連結器換装の為…デッキも分解しています…
このエンドウ製EF57の動力の場合…
連結器の換装を行うには…
一度デッキ部分を…
先台車から…分離させないと…
連結器が取り出せません…
先台車にデッキ部品が接着されている為…
慎重にデッキ部品を剥がし…
先台車のみの状態にしてから…
カプラーポケットに嵌め込まれた…
連結器を入れ替えます…
連結器の換装が済んだら…
再び…デッキ部品を接着しますが…
その際に…私は…
百均のペットボトル用ボンドを使用します…
それは古い樹脂への影響が少なく…
ハミ出し処理も楽である…など…
扱い易い事から…愛用しています…
▲このカマはエンドウの初期型動力を採用したもの…動輪ギアが真鍮製となっています…
連結器の換装作業を終えたら…
動力台車部を中心に洗浄…清掃し…
磨きを施して…再組み立てします…
ところでこのカマ…使用している動力…
動輪のギアが真鍮製の初期型でした…
後期型の動輪ギアは…
樹脂製に置き換わっており…
その上に位置するメインギアと併せて…
経年使用による…磨耗や…
やはり経年による…亀裂が生じたり…
この動力の欠点ともなっています…
この初期動力の場合は…
動輪ギアが真鍮という金属製な為…
動輪ギア自体は丈夫なものの…
その上に位置する樹脂製の…
メインギアへの負荷が大きいせいか…
メインギアが大きく異常磨耗していたり…
派手に亀裂や破断するという事が生じ易く…
特に整備…注油を怠り使用していると…
その故障は顕著なように感じます…
▲全検を終了し…再度組み上げ直したカマを裏側から…この旧い感じ…好きですね…
また…注油していても…
潤滑油脂が合っていない場合は…同様…
一般に流通する潤滑油の中には…
樹脂を分解…侵してしまうモノや…
亀裂を更に拡げてしまうモノもあるので…
経験上…主に…ですが…
旧いカマで…そのような…
動力ギアに問題を抱えているモノは…
概ね…適当に潤滑剤を使用していた…
そんな形跡が見られます…
潤滑剤と呼ばれるモノは…
かなりサラサラとしていて…
浸透性の高い潤滑油である事が多く…
ナイロン系の樹脂に使用してしまうと…
一発で…極小だった亀裂が拡がり…
逝ってしまう事が多いような…
こうして…軽い全検…車両整備を施し…
当鐵道に二輌目の…エンドウ製EF56…
正調エンドウ製動力のカマが…増備され…
全検を施し…本線走行可能になりました…
当鐵道ではかなり少数派な…
重厚…ウェザリング仕様のカマ…
仕業は…その仕様から…
鈍行普通列車から急行…
といったところでしょうか…
チマチマと…ですが…
確実に増備されるデッキ付き電機…
まだ…随分前に転属してきた…
EF56…EF57…EF58の…
全検…落成も未だ完了せず…
放置されたまま…
そろそろ…そちらも着手…
しようかな…。