エンドウの東海道新幹線…0系…小窓の1000番台車…製造時期により微妙に違いがあります… | サイド7に単身赴任…

サイド7に単身赴任…

サイド7から…MSやら鉄道模型…パソコンに…飛行機…
古いクルマのお話しをいろいろと…と…言いながら…
クルマのお話し…していません…そのうちしようと思いつつ…
今度は…自転車のお話し…ばかり…です…。

当鐵道に所属する国電で…

通勤電車の他に…もうひとつ…

大好きな電車が0系…東海道•山陽新幹線車両…

 

この0系も…当鐵道には数メーカー製車輌が所属…

KATO…学習研究社(学研)…有井(マイクロエース)…

それと…この…エンドウと…

各メーカー…各番台で共通運用に就いております…

 

以前から幾度と無く…新幹線車輌は紹介しておりましたが…

良く考えたら…この新幹線…エンドウ製の0系は…

本当に軽く紹介しただけ…でしたので…

今回その製造ロットで異なる点など…お伝えできればと…

 

▲エンドウ製の0系新幹線…手前が初期生産車で…奥が後期生産車…微妙に違いがあります…

 

初期大窓車…基本番台車は…

学習研究社(学研)製と有井(マイクロエース)製…

学習研究社(学研)が単品で6輌の短縮編成…1本…

有井(マイクロエース)が登場当時の12輌フル編成…1本…

 

中期小窓車…1000番台車は…このエンドウ製…

6輌編成セットが2セット…編成2本…計12輌…

その他に…特別限定カラー車輌編成セット…

東北新幹線試験車輌タイプ…のモノが6輌編成…1本…

 

後期中窓車…2000番台車は…

KATO製のモノが16輌フル編成…1本…

 

その他…この0系の後継車輌…100系がKATO製で…

編成中央に二階建て車両を挟み…16輌編成が1本…

 

▲初期と後期の違い…其の一…履いている台車が異なります…後期はグレーのDT201形を流用…

 

私の場合…

どちらかというと…地元で馴染みのある…

アイボリーホワイトにグリーンの帯が巻かれた…

東北•上越新幹線の200系ばかり増備しがちです…

 

で…話しは戻り…

 

この…東海道•山陽新幹線…0系…

ホワイトにブルーの帯を巻く車輌は…若干少数派です…

 

そんな中で…お気に入りなのがこのエンドウ製0系…

真鍮製ボディに美しい塗装を纏う…スマートで優美な姿…

製品は1978年に…模型店の店頭に登場しています…

 

当鐵道では…独特な存在感を持つこの車輌…

当時のまま…今でも現役で他メーカー編成と共に…

共通運用で…特急仕業に就き…運行されています…

 

ホントに…

 

つくづく…本当にこの昭和の時代は面白いと感じます…

樹脂や金属など…車輌を像作る…その素材の多彩な事…

 

今現在では…そのディティール表現の再密度から…

樹脂…プラスティック製が殆どを占めるNゲージ車輌…

金属製品は稀で…一部のキット車輌にみられるのみ…

 

完成品とお手軽キットが主流となった現在では…

作る楽しみを知り…掛かる手間も楽しめる…

そういう方々へ…少量生産される高額な金属キットか…

完成品として生産するには…自動化ができず…

様々な工程と手間の掛かる金属製モデルは…

高額な手製の極少量生産品で…超がつく高級車輌…

それは…致し方がなく…寂しい限りですが…

 

▲その他にも…初期と後期の車体に違いがあります…この写真からもわかる部分です…

 

このエンドウ製0系1000番台車…

良くまぁ…この真ん丸お鼻のボディを…

真鍮プレスで造ったな…と思います…

 

先頭部分…真ん丸お鼻は…

半透明の軟質樹脂製部品が嵌め込まれ…

標準装備のヘッド&テールライトユニットが点灯すると…

薄っすら…というより…かなりハッキリと…光ります…

 

これは…実車の光前頭を再現しているのですが…

大窓基本番台…0番代は登場時から暫くは…

煌々と光っていた光前頭部ですが…

この1000番台車はこの前頭部の仕様が変わり…

樹脂製なのは変わりませんが厚みが異なっていて…

本来…あまり光らなく…光らせる構造にもなっていないハズ…

 

なので…私はこの樹脂部品を一度外し…

内面にホワイトを筆塗りし…光り具合を調節しています…

 

▲違いは…写真奥…一部空調ルーバーが…実車同様…反対側のモノが取り付けられた仕様に…

 

そして…このエンドウ製0系1000番台…

製造ロットで大きく2種に分かれ…

まず…その塗装と車体が履く台車に違いがあります…

 

初期生産車は…簡素な台車内枠のみで外枠は省略され…

車輪が剥き出しになった黒い台車を履いており…

塗装は地色のホワイト…帯色のブルー…共に艶があり…

屋根の雨樋部の帯が細目という特徴があります…

 

後期生産車は…その当時…

新たに製造販売された…東北•上越新幹線200系…

その車輌で採用された…新型の台車…

グレー成型のDT201台車を流用しており…

塗装は…特に帯色のブルーに艶が無く…半光沢…

屋根雨樋部の帯が少し太い…という特徴があります…

 

なお…両車輌共に履いている台車ですが…

その軸間距離が短いモノとなっており…

狭軌…一般車輌用の軸間距離となっているのも…

このエンドウ製新幹線車輌の特徴です…

 

そして更に…前期生産車と後期生産車では

先頭車輌…21形と22形の一部分が造り変えられています…


▲原型は手前のように海側…山側とで揃えられ…その後海側の一部に山側用を取付たモノが…

 

それは…

屋根部分の空調ルーバー形状…

屋根片部分に綺麗に抜かれているルーバーですが…

 

初期生産車は…海側にあたる空調ルーバーに縦桟のモノ…

山側は横桟のものが綺麗に揃いで抜かれているのですが…

 

後期生産車は…海側にあたる縦桟が並ぶルーバーの一部分が…

山側に使われている…横桟のルーバーへ変更されています…

 

これは…実車でも後年に存在した仕様で…

その状態を再現する為に…

真鍮エッチングボディの製造法の特徴を…

上手く生かしたな…と感じます…

 

これがプラスティック製品ですと…

金型を変えるか…金型を改修して対応しますが…

それは大掛かりな事で…製造コストが多額に…

 

エッチング製法では…

金型そのものが無く…金型の代わりとなる型紙…

エッチングのマスキング型を使いますが…

それは当時の手書き時代でも…

比較的簡単低コストで変更が可能である…という特徴が…

 

その特徴を上手く活かし…初期生産車と後期生産車で…

車体の一部を変更して生産されたようです…

当時としても…かなり珍しいメーカーでの改修です…

 

▲エンドウ製0系…奥から…初期生産車に後期生産車…塗色替え異色モデルの初期生産車…

 

そして…このエンドウ製0系初期生産車に存在する…

特別限定生産品…東北新幹線試験車輌タイプ…

 

ここではかなりの回数紹介している珍車です…

 

時期的に…

初期生産車の最後のロットにあたるかと思いますが…

当時…東北新幹線小山試験線で走る961形…962形を模して…

エンドウでは…製品化されていた0系を…少量…

色替えして…緑の新幹線として限定発売させたモノ…

 

なので…その仕様は初期生産車と全く同じモノ…

屋根肩のルーバーは海•山側と形状は揃っており…

車体が履く台車は…外枠が省略された車輪のみ…

軸間距離の短い黒色台車仕様となっています…

 

実車の961形…962形とは似ても似つかぬ風体…

どちらかといえば…

東北新幹線の着工が本格化した頃に…

沿線に建てられた看板に描かれていた新幹線…

それは明らかに0系で…最初はブルー帯…

暫くしてグリーン帯になりましたが…やはり0系…

そんな感じの…塗り替え…色違い0系です…

 

▲車輛下面はこのような感じ…手前2輌は初期生産車なので…車輪だけが目立ちます…

 

この特別限定生産品…東北新幹線試験車輌タイプも…

当鐵道では他の新幹線車輌と共通運用を組まれて運用されています…

 

エンドウ製…独特の…新幹線らしからぬ重厚な走行感…

所属する…新幹線車両内一番…の低速車輌として…

当鐵道の…高速鉄道の一端を担っております…

 

当鐵道…そもそも…線路規格が無茶苦茶ならば…

安全…保安装置も規格そのものが無い路線…

東海道•山陽…東北•上越…その他諸々…

関係無しに…走行…運用が可能…

お気軽で…適当…気ままな…特殊路線ですから…

 

さすがに…一般車輌と同時に…

同じ路線を走らせるような事はしません…けれど…

 

▲この後に東北新幹線200系が発売されるのに…何故このモデルを発売したのか…謎です…

 

そういえばこの…妙な…いや…特別限定生産品…

その昔…九段の科学技術センターで開催された…

昭和の鉄道模型ショーで…

自社製作のレイアウトモジュール上を…

ほぼフル編成で走行していたの…覚えています…

 

その当時は…新幹線にあまり興味がなかったので…

それほど気にもならず…興味も湧きませんでしたが…

その…それ程高速では無い走行に…うわぁ〜遅っ…と…

違う意味での興味が先立ち…ちょっと幻滅したのを…

今…ふと…思い出しました…(^.^;)

 

▲当鐵道のエンドウ製新幹線車輛…右は東北新幹線200系車輛…若干大きくなった新幹線です…

 

今となっては…その採用された素材と製法から…

綺麗に抜けた…屋根上の空調ルーバーやサボ部分等…

一部のディティールを除き…その表現は細密さに欠けており…

のっぺりとした…ディティール薄く感じるモデルですが…

 

エンドウ製の持つ…その独特な塗装面は…

手に取って…ずっと見ていると…どういう訳か…

惹き付けられ…虜になってしまう何か…があり…

その手触り…手に取った感触と併せて…

スルメのように噛めば噛む程…徐々に…徐々に…

その魅力が湧き出て来る…不思議なモデルです…。