【Demon】広島に向かう
私は働きお金を得て、休みを取り広島へ向かった。
初めて乗る新幹線。広島までの距離。
それは私とセツとの距離を生々しく私に教えてくれた。
広島に着き、セツの元に訪れる。
彼女は会社が用意してくれたマンションに住み。頑張っていた。
久しぶりに会うセツは少し疲れているように見えた。
彼女から鍵を受け取り、彼女のマンションへ。。。
中は家財道具がそろってなく、段ボールも起きっぱなしの状態だった。
揃える時間も無いのだろう。
とりあえず私は、その辺の100円均一などを利用し、キッチン道具などを揃え
彼女が帰って来て少しでも動くことをしなくても良いようにご飯も作った。
元々料理など出来ない。何をどうしたら良いのかも分からない。
買い物も食材なんてどれを選べば。。。。。
それでも親がやっているのを思いだし、自分なりに作った。
彼女は喜んでくれた。私も凄く嬉しかった。
その時が永遠に続けばと思った。
彼女は私にもご飯を作ってくれた。
本当においしかった。今でも思い出すくらいだ。私は元々食べ物には興味が無い方だが
それだけは本当に感動した。味うんぬんよりも気持ちの問題なのだろう。
ホットケーキの作り方も教えてもらった。綺麗に焼け自慢げな彼女の笑顔が何とも言えなかった。
休暇なんてあっと言う間に過ぎていった。楽しい時間は何故あんなに過ぎるのが早いのだろうか。
私も仕事がある。辞めてずっと居ようかと考えた。
でもそれは不可能な事だから。。。。
凛とした態度で仕事に向かう彼女を尻目に私は半泣き状態でタクシーの窓越しに彼女の背中を見ながら帰路についた。。。