【Demon】考えの進化。
セツとの付き合いは、私を安心させてくれると共に安らぎを与えてくれた。
私は彼女が喜ぶ笑顔が大好きで彼女の為なら何でも出来ると思っていた。
彼女を一緒に住む為にも貯金箱にお金を毎日入れて着実に貯めた。
元々おしゃれは好きで服やアクセサリーは糸目も付けず購入する私だったが、買い物も我慢しひたすら貯金を頑張った。PC製品ですらいかに安く済ますか、そればかり考え節約をして生活をしていた。
それは今も役に立っている。お金の管理は一人暮らしでは重要な事だろう。使いだけ使う生活に未来など無い。欲しい物はすぐに買う生活。それは、無駄遣いが大半である。
自分が一年前に買った物を考えて欲しい。大半は流行遅れ、もしくはタンスの奥に眠ってはいないでしょうか?そんな物に何万ものお金を使うなら将来の自分に投資する方が、何倍も有意義である。
外見は確かにおしゃれな人間では無くなったかも知れない。
しかし、無理して買ったブランド物ほど、似合わない物は無い。そういう人はチャラチャラしているように見えるのだ。
私はアパレル関係の男ほど嫌いな人は居ない。流行について行かなければならない仕事だから、そのようになるのは私にも分かる。無理してかっこよくブランド物を着こなさないといけないのかも知れない。しかしそんな人ほど貯金が全く無く、自分が事を起こしたい時には手遅れになる。
世の中実力だけで上に行けるなら苦労はしない。上に行くためにはそれ相応のお金もいるということだ。
100万円のアクセサリーと100万円の現金は同じ価値では無い。
私が嫌いと言うのは人間が嫌いという訳でなく、そういう今だけの考えが嫌いなのだ。
全員がそうでは無い事は分かっているが、私には全員がそう写るのだ。
そんな考えを私にセツは与えてくれた。もちろん彼女は知りもしないだろう。
私は小さいながらも成長出来ていたのである。