先日、念願かなって篠井英介さんがブランチを演じる「欲望という名の電車」を観劇した。
土砂降りの雨の中、天王寺の劇場まで行って。観劇前に古潭でラーメン食べた。790円。私、何気にここのラーメン好きなのよね。茶屋町にもあって、梅芸で観劇とかする前とか後なんかにも、独りだとサクッとラーメン食べちゃったりする。
そんな事より、英介さんのブランチよ。
私、T.ウイリアムズ原作のこの戯曲が大好きでして。舞台となったニューオリンズにも行った事あるのよね。んで、「欲望」という名ではなかったけどこの路面電車にも乗った。確か今も墓場行の電車は走ってる。ブランチが乗ったというね。で、私はその墓場近くの素敵なレストランで、素敵なランチをとったのよね。
季節は多分3月か4月だったと思うから、とっても良い季節だった。けど、ブランチは(多分プランテーションハウスのような豪邸を失って)夏のニューオリンズの2間しかないアパートに転がり込むのよね。妹ステラと、その夫でポーランド人のスタンリーの住む、ニューオリンズの2間しかないアパート。エアコンもない時代の夏に。
この物語を完璧に理解するには、おの舞台となったニューオリンズに立つことが絶対必要だと私は思うんだけど、英介さんはそのブランチそのものだった。そして私がこの戯曲を大好きなのは、私の中にもブランチがいるなと思うからなんろうなと思う。
私はもちろんこの戯曲は読み込んでいて(小田島雄志さんの訳で)、だから最初のうちは「ああ、原作通りだなあ。訳は違うけど。役者さんてこの本1冊分のセリフを全部覚えちゃうんだからすごいなあ」なんて思ってた。でもだんだんそんな事はどうでもよくなって、自分自身の中にいるブランチと英介さんのブランチを重ねていくのよね。
ずっとずっと英介さんのブランチを観たいと思ってた。演ってくださってとても嬉しい。もうこうなったら80歳になっても演じて欲しいと思う。
あっ、今回はステラもとても良かった。スタンとミッチはイマイチ。というより私の中に息づいているスタンとミッチとは程遠かった。
良質の芝居を観るって素敵だなあ。本を読むのとはまたちょっと違う。5月には松竹座で歌舞伎を、6月にはハムレットを観に行く予定にしています。

