異世界への招待。
先日、ふらっと渋谷のヒカリエでやっている
デヴィット・リンチ展
に行って来たよ。
モノクロのリトグラフや水彩画など、はじめて生で見れた。
映画だけじゃなく、絵や写真や映像、音楽に、
いろんなものを使って独特の表現活動をしていて
どちらかと言うと、光より影の部分で表現するアーティスト。
独特なタッチの絵も、筆を使わず、指で感じるままに描いて行く。
本人自身があるインタビューでこんな風に言っていた。
『絵のこととなると、
私が本当に美しいと思うのは暗いものの方だ。
人生の明るい面を自分にとって心地よい様に描くことは学ばなかったのだろう。
そうすることもできるとは思うけれど
ルソーはそうだし、ある意味でリチャード・ディーベンコーンもそうだ。
しかし私の絵はすべて有機的で暴力に満ちたコメディだ。
暴力的に制作され、
プリミティブで剥き出しなものでなければならない。
そしてそれを実現するために、
私は私が描くよりも衝動が描くにまかせ、
自分はなるべくその邪魔をしないように努める。
実際、ブラシで描くことは少なくなった
指を使う方が好きだ。
できることなら絵に噛み付きたい。』
女性をとても大事に描いていたりして、
『愛』にあふれた作品。