一昨日は
パクちゃんの命日でした。
早いものであの日から7年になります。
今も優しい笑顔でいてくれるでしょうか?
エルミタージュ美術館展と京劇を
見に名古屋へ行って来ました。
栄の同じ建物の中でどっちも見られるなんて
すごくラッキーでした。
3日ほど前に悪い方の膝をひねったような感じになって
今日も少し痛むので
愛知文化センターの10階から2階へ下りるだけなので助かりました。
80点以上の大が付くほど大掛かりな美術展です。
又吉直樹さんが音声ガイドをされていて
実際にロシアのエルミタージュにも行かれたんですよね。
17、18世紀の絵画は宗教画、肖像画が多いでしょうか?
衣擦れの聞こえそうなシルクの輝き、
透き通るほど美しい肌の色、
髪の1本1本を揺らす微かな空気の流れ・・・。
古典ではそんなものにすっかり魅了されてしまいます。
エントランスからちょっと入ったところに
『トピトの治癒』と言うの絵がありました。
眼病の父親のトビトに息子のトピアが
魚の内臓を目薬として目に入れている
一見おぞましい作品なのですが、
この絵を見ていたら急に切なくなって
涙ぐんでしまいました。
ある意味、超感動ってことなのかな?
初めての経験でびっくりしました。
ずっと後のクリード・ロランの作品で
目の治療に魚の内臓を使うに至った
物語が描かれていました。
そして、
3年ほど前、やはり同じ所で、同じ天津京劇院の
『覇王別記』を見たけど
今年の『楊門女将』の方がずっと面白かったです。
周辺国の侵略のため
武門で名高い楊家一族では勇猛な武将を次々と亡くし
女性ばかりが残りました。
戦場へ行っている元帥宗保の
50歳の誕生日のパーティーの準備で忙しい楊家に
宗保の死を告げる使者がやってきます。
こんな場面から始まる物語ですが
100歳の老母を元帥とし、妻たちが将軍として集結し
西夏王、王文に戦いを挑む過程が
なかなか面白く
「たかが女」と高をくくっていた西夏軍を
やっつけるまでの勇敢な女性たちと
老白馬を操る馬子(道案内)の様子が実に優雅でかつ快活!
ジャンジャンジャン、けたたましい音楽と
煌びやかな衣装と独特のメーク
そしてヤギが鳴いているようなセリフに
ああ、京劇だわ~。
兵たちのアクロバット的な演技も
申し分なく良かったです。
また見たい