4月に行った
『網にとらわれた男』以来久しぶりの
韓国映画を見てきました。
いやあ~
はっきり言って疲れました。
おどろおどろしいオープニングから
予感はあったのですが
これがまあ、とんでもないおっとろしい映画なわけで・・・。
キム・ギドク風のノワール
しかも彼の作品には見られないほどのえげつない場面の応酬で
何度目をつむったことか・・・・。
連続殺人犯の噂でもちきりの正体不明の老人、
この日本人を名優、國村 準さんが
とてつもなく怪しく恐ろしい雰囲気で演じています。
平和だった村に起こる連続殺人事件。
謎の日本人が村に住み着くようになってから
すべてが始まったと村中で囁かれた。
サイコ、サスペンス、オカルト、ホラー、エクソシスト
等々、あらゆる要素を盛り込んだ内容に
過去最高の恐怖を感じました。
そのうちに
おかしなキノコを食べたせいで
ひどい湿疹に身体を蝕まれ、
やがて精神に異常をきたした村人が
次々、身内を殺す事件が頻発・・・・。
警官が日本人を犯人として追い詰めようと躍起になるが
それは悪霊のなせる業で
日本人ではなかった・・・。
この辺の繋がりがよく解らないんだ。
そうこうするうち、警官にも
魔の手が忍び寄る。
一人娘にも悪霊が憑き、
大がかりな悪魔祓いの儀式を行うが・・・。
ファン・ジョンミンの祈祷ぶりは
この先はもう見られないほど強烈だった。
ファン・ジョンミンのふざけているのか
真面目なのか絶妙なバランスの儀式の様子とダンスが
強く印象に残ります。
後でわかることだが
日本人は有名な学者で
この村にまつわる悪魔を追い詰めるために
ここへ来たのだった。
日本人と祈祷師の
悪魔祓いの儀式の合戦やら
十字架を持って応戦する若者やら
いろいろ出て来て混乱した!!
何が現実で何が夢なのか?
本当の悪魔は
若い女か、日本人か
或いは祈祷師のファン・ジョンミンなのか?
二転三転する状況に
ついていけないほどの複雑さに
血まみれ、へどまみれの映像。
159分間、緊迫の連続、確かに疲れましたね。
どんでん返しがあって
主人公の家族が全員無事で
ああ、良かったねえ・・・と云うのが
普通の結末だろうと思うのですが・・・。
最後は
へっ?
警官まで死んだの?
悪魔は退治されたの?