オスカー主演男優賞のエディ・レッドメインと
助演女優賞のアリシア・ヴィキャンデルが強力タッグを組んだアメリカ映画『りりーのすべて』を観ました。
適切じゃないかもしれないけど、哀しい・・・、同情したくなるようなそんな映画でしたね。
世界で初めて性同一性障害で性別適合手術をした人が主人公です。
80年も前の事ですから
このような人に病気だから、精神病だからという診断を下されます。
今でこそ、知識も深まり理解することも出来るようになりましたが
当時は倒錯だとか奇人扱いでした。
著名な画家の夫アイナーと、肖像画家の妻ゲルダは
デンマークで幸せな家庭を築いていました。
画廊から肖像画は売れないと言われ
バレリーナの絵を描いたが、脚の部分が未完成。
そこで夫にストッキングを履かせ、衣装を胸に抱かせます。
少し前に妻の薄い部屋着に心惹かれていた彼は
このモデルになった時、自分の内側で眠っていた女性の存在に気付く。
自分の中でどんどん女性としての意識が強くなり
女装した彼は、リリーと名乗って外へ出かけるようになる。
妻のゲルダは、彼の変化に戸惑い、悩みながらも
リリーこそ夫アイナーの本質であると心から夫を受け入れ深い愛を持ってサポートする。
しかし最後は・・・・。
アイナー役のエディ・レッドメインは
『博士と彼女のセオリー』で本物のホーキング博士では無いかと思わせる演技でアカデミー主演男優賞を取りましたね。
ストイックな役作りで有名な俳優さんだから
こんな難しい役でも見事に演じ切ります。
また忘れられない映画になりました。