残念なお話がこれから佳境に入ると言うところで
いきなりプログラムの更新ってやつが・・・・。
保存しなかったばかりにまたやっちゃった。
気を取り直して再度挑戦です。
出発の日、14日は台風が東海地方を襲うという予報に
東名高速バスが運行するだろうか、飛行機は飛べるだろうか・・・・、
そんな心配をよそに、まさに台風一過の青空。
上陸後、思った以上のスピードで通過して行った19号台風、
関東北部、東北にお住まいの方は被害が有りませんでしたか?
予定時刻より30分早いバスに乗って13時前にはセントレアに到着。
「機内食が出るからほんのちょっとだけ何か食べようね」と言う事で、ベトナム風フォーをいただきました。
15:25発 釜山行き 大韓航空KE754便はローカルのせいか小さい飛行機でシートにTVも付いていません。
近頃の大韓航空の機内食はあまり良くないので期待はしていませんでしたが
コンビニで売っている様なおにぎり1個とブルボンの小袋あられのみ
機体の中で期待しちゃいけませんわね (あはは~・・・)
結果、食べて来て良かったねえ・・、となるわけです。
釜山から入国し、ツアーバスは一路慶州へ向かいました。
愛知、長野、三重、岐阜と、静岡県人にとっては友達の様な兄弟の様な方々とご一緒の3泊4日の半島の東部を旅するツアーです。
平日の旅行はまあ、言ってみれば爺さん、婆さん前期高齢者の集まりですね。
今回のツアーは安東仮面の踊りとパンソリの音色響く秋の江原道という
私の最も興味ある内容なので迷わず参加を決めました。
安東に行くのは3回目ですがこの仮面祭りには遭遇出来なくてやっと今回観る事が出来ました。
慶州のホテルに1泊してサムパップと言う野菜(ハッパ)にご飯やおかずを包んで食べる夕食をいただきました。
メニューはとても素朴でしたね。
ここで第一回目の「肉くれ~肉っ・・・!」
そして朝食はアワビ粥。
味のない身体に優しいお粥で、私たちは一様に韓国海苔を刻んで粥に投入
「ソウル市内ではおそらくこの味のお粥は食べれれませんよ」とはガイドさんの弁です。
慶州と言えば世界遺産の仏国寺と石窟庵。
仏国寺は新羅時代に建てられた古いお寺ですが、仏教弾圧で廃寺となり、
日本の朝鮮統治から復興が始まり、20世紀後半に発掘調査後、改修工事で無説殿、観音殿などが再建されたのです。
カレンダーの写真に選ばれる景色の美しい所です。
仏国寺と共に紀元前1世紀に建国された新羅の宰相の金なんたらと言う人が建立した石窟庵は坂を上り、さらに階段を上るので私はパスしました。
3年ほど前は少しは若かったのでちゃんと仏さまの所まで行きましたよ。
そして昼食は珍しい栗とナツメの釜めし定食。
これは本当に美味しかったですよ。
ご飯を茶碗によそったあと、釜に熱い湯の様な汁の様なものをジュッジュワ~と入れて
お粥のようにして食べるのですがこれはブブブ~~ッ!
いよいよ安東河回村(ファフェマウル)へ。
今回の目的が民俗村の見学ではないので早速ショーの行われる南村宅へ。
まず伝統の仮面のレプリカ作成からスタートです。
原色の粘土の様な、アワアワ、つぶつぶしたものを
ねりねり、コネコネして圧縮した紙のお面に絵具のように塗りつけます。
思い思いのデザインで本物とは似ても似つかぬお面を作りました。
次に踊りのインストラクターが両班、芸妓、阿呆の踊りをレクチャーしてくれ、
それぞれが作った面をかぶって中央で踊ります。
「麺を付けたら自分を捨てて下さい」と言われ・・・・、
それがなかなか出来るもんじないですよねえ、 理性が・・・。
そしていよいよ伝統的な仮面劇が始まります。
最初は生臭坊主が芸妓のブネを誘う踊りで
人間の心の葛藤を風刺し、僧侶の堕落ぶりを表現しています。
ちょっと下品な場面が有って周りは大笑い。
この芸妓がなんとも言えず可愛く、色っぽいのでついつい彼女ばかりを目が追ってしまいます。
風にそよぐ柳のように頼りなく
また、相手を挑発するように近づく・・・。
写真は生臭坊主ではなく、両班の召使ですが
坊主は坊主でまたいい味を出していますよ。
カメラの方に可愛い写真がたくさんあるけど
サイズを小さくするすべが判らないので・・・・・。
踊りの後、仮面を取ったら金髪のふつうの兄ちゃんだったので
重要無形文化財でもある仮面劇ですが
この老婆の役をしている方は人間国宝だそうです。
あとで阿呆の仮面を付けて踊りましたが、それは本当に素晴らしく腹を抱えて笑いました。
その日は旌善(カタカナで書くとジョンソン、でも発音は表記できません)リゾートで1泊し
椎茸とプルコギのよせ鍋の夕食。
その鍋よせって?
ちゃんとした肉だよっ、肉~ッ
翌日が大変な1日でした。
バスの移動が長く疲れたのかもしれませんが
朝食のタラのスープも美味しくなく
ローカル鉄道東海(トンヘ)駅の近くで頂いた純豆腐鍋はもっと美味しくなく
同時にお腹の調子が急におかしくなって
何度も何度も足を運ぶはめに・・・・・う~ん、痛いっ!
江陵(カンヌン)観光の烏竹軒も行かれず、
豪華な20種類の田舎の山菜料理も頂けず
船橋荘で行われた野外演奏のパンソリとアリランの演奏を見る事も出来ず
一人でバスの中で待機していました。
田舎料理店のおばちゃんが出してくれた甘い梅の汁、
これが、発酵しているのでアルコールのようになっていたらしく
顔は真っ赤っか、頭はズキズキ、心臓までバクバクして
初めて海外保険をつかわくちゃいけないかと、とても不安でした。
バスの中で急にこみ上げて来てドライバーさんに
「ファジャンシー」と訴えて連れて行って貰う時に我慢できずにガッポーッ
食べていないのでほとんど水の様な吐しゃ物だったけど
運転手さんに申し訳なかったです
その後は落ち着いて気分もよくなりは腹痛も収まりました。
バスに戻って来るツアーの仲間たちが
口々に「どうですか?」「だいじょうぶ?」と声をかけて下さって
心配おかけしたことを反省しました。
その日の宿泊先、雪岳山リゾートはとても大きくきれいなお部屋でした。
前の2日間はHKHが見られず、見てもわからない韓国の放送ばかりでしたが
気の弱くなっている時のNHKは慰めになりました。
先ほど戻した時のパンツの汚れを水で流して
ドライヤーで乾かして、浴室で乾燥させました。
「パンツも余分に1本持ってこないとね、教訓だね」って言われた。
トトホ・・・。
そのうち胃が痙攣するんじゃないかと思うほどキリキリ傷みだし
『ええ~いっ なんて日だあ』
翌朝は市内のレストランでソルロンタンの朝食。
ほんの少しスープだけいただきました。
雪岳山のロープウエイで展望台までは行ったけど
そこから先は登れないので85歳のおばあちゃんと一緒に待機。
紅葉には早い様な気もしましたがやはり寒いところなので
少しづつ色づいてきれいな山の景色と澄んだ空気を楽しみました。
昼は江原道の郷土料理 マッククス(そば粉の冷麺の様な)を半分だけいただきました。
とても美味しかったけど、怖いので途中で止めてしまったのです。
ソウルまで約4時間
寝たり、眠ったり、寝たり・・・・
景色を楽しんだらどうなんだって話よ。
TVのニュースで騒がれている様な反日感情を目の当たりにした事もないし、
イルボンか・・・、って嫌な顔された事も一度もない。
なのに、ガイドさんの話では
日本人の観光客が激減したので仕事が無く困っているって。
彼女はこれから中国語の勉強も始めなくてはと言ってました。
彼女は小さく「2年前から・・・」って言ってたから
ははあ~やはりあれが原因かと勝手に解釈しましたよ。
中国人が大量に押し寄せ、たくさんお金を使ってくれても
ドライバーやガイドさんの間では
お金の問題じゃないよって言われているそうです。
旅先で中国人に遭遇した事が有る人は必ず同じことを思う筈ですよね。
何年か前は右手に火傷をして4日後に韓国へ、
2年前の冬はおう吐下痢症で点滴をして厳寒の韓国へ
今年の春はセマウル号の事故の日に
今回は野外ステージを楽しむ人たちが転落事故に・・・・。
私にとって韓国って特別な国なんだなあとつくづく思います。
肉はどうした?肉だよ~