昨日、中国映画の『罪の手ざわり』を観てきた。
予備知識のないままカンヌ国際映画祭脚本賞受賞の文字に惹かれて・・・・。
私の嫌いなオムニパス形式だったのも有って
あまり興味をそそられるものではなかった・・・・。
実際の事件を基に変化を遂げる中国で必死に生きる人たちを描いた作品だけど
今の中国の貧しい人々に降りかかった問題点をさらけ出した、ある意味現実に直面した映画でもあった。
そうそう、新幹線が衝突、地上に転落したあの大事故に一人の女性の愛人が乗り合わせた場面もあった。
内容は深刻な問題でありながら、強烈な暴行シーン、銃で殺す、
ナイフで刺す、血まみれの場面が私にはきつすぎた。
ちなみに配給はオフィス北野。
期待に胸を膨らませてデッッキに挿した。
幸せな夫婦に神様が送ってくれた赤ちゃんは
頭が二つ、身体が1つのシャム双生児。
出産後、その姿をみて精神に異常をきたした妻はそのまま死んでしまい
二人の面倒は世間に隠れて父親が一人でみていた。
身体を持つ二男のドンヒョンは自由に動く事が出来、活発で
頭だけ貰った長男のサンヒョンは優しく控え目な少年だった。
物語を描く事が好きなドンヒョンに本を出してあげたいと思い
父は巷で絵を描いているひとりの女性に手伝って欲しいと依頼する。
この事がきっかけで二人の生活が変わり始める。
本の出版からマスコミに追われ深く傷つく二人。
普段、大きいフードをかぶって頭を隠しているが
家に中では二つの頭が背中合わせに・・・・。
監督・脚本はク・ソヨンという女優の第一回監督作品であって
やはりどこか間が抜けていると言うか
片手落ちというか、製作費が不足だったか・・・?
後ろに有るサンヒョンの顔の作りがいかにもチープで見た目にも不自然だ。
韓国ミュージカル界において
神と呼ばれる私のチョ・スンウ様がお顔だけの出演ですよ。
多数の受賞歴のあるこのお方を助演にするとはいい度胸だ!
この映画にチュ・スンウが出ていなかったらみたかどうか・・・。
ある日二人は庭の大きな桃の木(登れるほどの大きな桃の木はみた事ねえぞ)に上り
足を滑らせて落下してしまう。
緊急手術をした時に2人の体は分離された。
サンヒョンの頭だけが霊安室に、
一人になりたいと切望していた弟のドンヒョンは
ベットの上で「にいさんがいなくなっちゃったあ・・・」と号泣する。
31日の日曜日には大好きなシネマe~raへ韓国時代劇を観にいった。
韓国の国民的大スターソン・ガンホの『観相師』
これは文句なしに面白かった。
イ・ジョンジェの朝鮮第5代王の弟、暴君・首陽大君も見ものだったし
ベテランの演技陣の中で、息子のイ・ジョンシクの若々しい演技も涙を誘う。
田舎暮らしからある芸妓館の女主人に誘われ人相を見る仕事を始めたが
評判に評判を呼びやがて王室を揺るがすほどの仕事が舞い込むようになり
人生を翻弄される事になる。
映画は面白い方はいいですね。
次は
日本映画『私の男』です。
予告編はどうも解りにくかったので本を先に読むべきかと・・・・。