佐伯祐三展に | お気楽主婦の毎日Happyなブログ

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always be with you いつも笑っていて、いつも隣にいて・・・
always lovin' you どんな不安さえも、どんな痛みさえも・・・

重量 2.7㌔   サイズ 310×400

全147ページ

予約記念特価 3600円

1971年発行


これが私の宝物だった・・・はずの佐伯祐三画集


とにかく大きくて本棚に入らなかったので

そのまま日の当たらない場所に保管していたら

なんと、やはり古本の雰囲気バリバリ。


当時は何回も何回もページを広げ酔いしれたものだけど。


今まで原画を観たのは1回だけ。

静岡県立美術館に所蔵されている『ラ クロッシュ』


美術部に在籍していた頃から、

美術教室に(鈴木佐羽さんのお爺さんが開いていた教室)通っていた頃から

ずっと、ず~っと憧れていた佐伯祐三のパリの絵。


いつかは私もあんな筆使いがしたい・・・そう思って。


今回、県立美術館において

彼の出身地に建設される大阪新美術館の有する彼の作品を

一堂に集めた展覧会が4月の初めから開かれていた。


たいして理由もなく遅くなってしまったけど

間もなく終了するので見逃したら大変だと昨日行って来た。



私が美術展で一番嫌いなのは

物知り顔で会話したり、感想を述べあっているおばさんたちの集団だ。


簡単な説明を読んだり、じっくり鑑賞したいのに

横でおしゃべりされるととても気が散るので。



佐伯祐三と言えばパリの裏町の広告とか

カフェや教会など誰も直ぐ思い浮かべると思うけど

私の画集にも掲載されていない作品が数点あった。


そのひとつに、

佐伯の死後、後を追うように6歳で短い生涯を終えた長女『彌智子の像』


ふっくらと丸い頬を赤く染めて微かに笑うような可愛い少女の絵。

どれほど両親に愛されてここまで育ってきたのか、

きっと輝いているであろうこの子の将来を思わせる優しいタッチ。


幼くして亡くなった彼女の前で胸に迫り来るものが有った。


頭の中で流れるのは秦くんの『Girl』

芸術作品を鑑賞しながらもミーハーな私・・・。


1928年に自殺未遂の末、精神病院で亡くなった佐伯は

その前、2,3年に最後を知るかのように精力的にパリを描き続けた。


独特な佐伯のスタイルに行きつく前の

印象派の巨匠と言われる多くの画家の影響を受けた作品も有った。

サインを見なければ誰の絵か判らないほど・・・。

これらは画集には載ってなくて初めて目にしたものだった。


今まで写真でしか見られなかった沢山のパリの絵を見て

至福の時を過ごした春の1日だった・・・・なんてね。


そうそう、久しぶりに開いた画集の中に

ヤマハ社内美術展 金賞の賞状が挟んであった。

大したもんじゃないよ、小さくてピラピラだもの。


昔は油絵を描く人だったけど結婚と同時に止めてしまい

今は恥だけかく人になり下がった・・・・(泣)