楽器博物館のサムルノリはレクチャーコンサートで
農楽や、韓国の伝統楽器について分りやすくお話して頂いた。
講師はプロの演奏家リ・チャンソプ先生で広島生まれの
(この言葉は適当でないかもしれませんが)在日の方でした。
先生は子供の頃から韓国の伝統打楽器に興味があって1995年に韓国へ渡り、
サムルノリの創始者の一人、イ・クァンス民俗音楽院に入団しました。
当時日本やアメリカなど海外公演も度々行かれたとか・・・。
先生のお話では、4つの伝統打楽器を使うサムルノリですが
意外な事に、現在に形になったのは30年ほど前だと言う事です。
サムルノリが最初に高い評価を受けたのは母国韓国ならぬアメリカだと言う事で
その後韓国へ逆輸入されたのだそうです。
原型である農楽はエンターテイメントのショウや土・日曜日にはソウルや近郊都市で若者たちがあちこちで演奏し踊っています。
韓国にも何種類ものドラムがあってエンターテイメントのショウを見に行くと演者はトランス状態に入って
見る方もつい興奮してしまいます。
5色のカラーからなるいわゆる農楽のユニフォームに必ず合わせて被る帽子の正式な付け方を説明しながら見せてくれました。
陰陽五行とか、宇宙のエネルギー、体内のエネルギーを集めてそして解き放つ・・・・。
私のような俗物には理解しがたいこの4つの打楽器の意味ですが
心が浮き立って楽しくなる事だけは確かです。
『叩きっぱなしだととても疲れるけど、こうして話しながらやると楽ですね。今後、演奏は全てレクチャーコンサートにしようかな?』なんて冗談を言われたりしてとても楽しかったし勉強にもなったコンサートでした。