蓮城三紀彦
こんなに有名な作家さんなのに今まで一度も読んだ事無くて、
スタートは少し戸惑いました。
信州の田舎のお話で、家族の日常を綴ったものです。
その、日常が平凡なようで、極めて非凡、
実際にこんな家族がいたら疲れるなあ。
まあ小説だからあり得ない事も起こるわけで
そこが面白いんだと思うけど
私は怖~いと感じましたね。
一家の大黒柱はおばあさんのユウさん
かつて畑に生きて来たおじいさんは病気で床の中で
嫁を妻だと思い込む
百姓を嫌って銀行員になった父
のんびりだ、気がつかないと罵られじっと耐えてる母
大学進学よりも農業を選んだ長男
都会に嫁いだ長女
地元で働く恋愛中の二女
そして、他の男の子供を宿し、嘘をついて長男と結婚した嫁
一見普通の家族に思えるけど
実は色々あってホント疲れる。
父は、昔の男が戦地に赴く時に、おばあさんとの間に出来た子供だし
いわゆる不倫ですね。
ボケたお爺さんは何年も作ったお米をいとしい人に送り続け、
結婚後25年たって、母は同窓会だと偽って初恋の男に東京まで会いに行く
父の浮気の現場を見る長男
もうお互いが嘘と言いわけの応酬で
何が何だか…
ユウさんは一家の太陽であり、家の中の全てを
一人で取り仕切り、
『役立たずののんびり屋』と嫁を罵倒する
このばあさんが裏表が激しくて、目の動きにその顔の裏を読み取る母・・・。
他の男の子を流産した長男の嫁は
『彼を本当に愛している』とこの家族の一員となり
そして未来を明るく照らす虹の八番目の色になるんですね。
私の義母も周りを寄せ付ける磁石のような人だったけど
裏表は無かった・・・と思うんだ。
私のいない所で何か言いたい事はあったかもしれないけど
頭のいい人で
いつも私を褒めていたそうな!
本は好きだけど読書家ではないので
チョロッとづつ読むから長く掛かりますよ~。
○○♪さん!
あなたの恋人の歌に8番目の虹の色ってありましたよね