ここ遠州地方の初盆のしきたりは
他では類を見ないと言われるほど
派手派手です。
まず、初盆を迎えられたお家では
葬儀かと見紛うほど
立派な祭壇に故人の写真を飾ります。
祭壇の両脇には
濃い親族
例えば兄弟や子、孫からの生花が
2対又は3対ほど並びます。
こんなんとか
こんなんとかです
祭壇のサイズや金額が決まります
とは言っても本当に大切なことは
そのお家のふところ具合ですよね
5万円台で出来る祭壇から
27万円~50万円台クラスまで
様々ですって
そして、篭盛りが親戚、知人から送られるので
部屋の外までズラ~リと並びます。
中身は
夏は果物が腐りやすいので入りません。
最近は
缶詰、醤油等の調味料、コーヒー、パスタ
レトルト、油などなどの食料品が詰められます。
内施餓鬼と言って
お盆より何日か前に親戚一同集まり
お経の後で
葬儀同様の食事会があります
お盆当日には
親戚一同、ご近所さんが
お参りに見えます。
お盆の夕方 初盆の家に伺うことを
「盆義理」といいます。
義理とふんどしはせにゃならんってね
その時にやられるお宅も
しないお宅も有りますが
笛や太鼓 鐘の音を響かせる「遠州大念仏」
が来ます。
徳川家康が
三方原の合戦で亡くなった
死者の霊を慰めたことに
由来して始まった
大念仏に支払うお金のほか
この人たちや見に来た人にも
ご馳走やお酒を振舞ったりするので
結構な費用がかかります
北区を中心に幾つものグループが
依頼により市内のあちこち主張します。
15日の夜になって
親戚や近隣者に
最後の食事を出して
送り火を焚いてもらって
ようやくお開きになります。
初盆でない家庭では
仏壇にナスの牛と、キュウリの馬を飾り
それぞれにそうめんとナスのさいの目切りを
お供えします
馬で速く家に帰ってきて
牛に乗ってゆ~くり浄土へ帰って貰うんですって
ちなみに目は小豆
耳は南天の葉
尻尾はなぜかネコじゃらし
背中にはインゲン豆で鞍を付けます
市内でも場所によりいろんなタイプがありますが・・・
町内に初盆のお宅が有れば各班ごとに
列をなして一軒一軒お参り(盆義理)に回ります。
不祝儀袋に盆供 ○○○○と書いて
新仏にお供えします
中は一般的には1000円程度入れます。
今年は町内に5件あるので
最低でも5000円、相手のお宅との関係で
それ以上にもなります
その時の服装は
葬儀と全く同じ黒フォーマルに
黒い靴、ストッキング着用です。
暑い時なので
もうホント大変です
こんな古臭いしきたり
一体いつまで続けるつもりなんだろ
「そんなことでは驚かないよ」
っておっしゃる方はコメントよろしくね