23階の笑い」を観た。

 

 

舞台は1950年代のアメリカのテレビ業界。熾烈な視聴率競争で各局がしのぎを削っている中、ニューヨーク摩天楼の23階のオフィスでコメディづくりに没頭する放送作家たちと人気コメディアンの話だ。

 

上記のような背景なので、とにかくテンションが高い。そして、登場人物のほとんどに程度の差はあれど、一種の躁うつ病らしき傾向あり。ストレスフルな環境下にあるってことは、一目瞭然。観る側も心身ともに元気じゃないと、結構つらいかもしれない。

特に、人気コメディアン、マックス・プリンス役の小手信也さんのハイテンションがすごい。。。かなりのエネルギーを放出していた。

 

その異様なテンションの高さとは裏腹に、オフィスの窓から見える摩天楼の景色がとても綺麗。

それと、ラストの照明を抑えたセピアな雰囲気がとても綺麗で、その美しさと切なさで思わず泣いてしまいそう。最も印象的なシーンだ。

 

当時のファッションも興味深い。小手信也さんはスーツを着ているシーンが多いのだけど、男性なのだが靴下用のガーターベルトのようなものを装着していて、興味深かった。そんなアイテムがあったとは!!靴下用ガーターベルトは、セクシーというよりは滑稽な印象w

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

罪の声」を観た。

 

 

1984年、1985年に実際に起きたグリコ・森永事件をモチーフとして書かれた小説「罪の声」(塩田武士著、講談社)が原作の映画だ。

その予備知識もなく、グリコ・森永事件についてもよく知らずに観に行ったが、とても引き込まれた。

 

事件から30年以上が過ぎ、時効が成立した過去の事件の真相を究明するストーリー。だから、新たに殺人が起きる、人が失踪するというハラハラドキドキの展開が繰り広げられるわけではない。でも冒頭、星野源さん演じる曽根俊也が、偶然、父の遺品の中からカセットテープと黒革の手帳を見つけるところから、観る側の感情はいやおうなしにザワついて、一気にこの映画に引き込まれていく。このあたりの音楽がとても効果的で、映画に引き込まれつつも、BGMの選曲と映像とのマッチアップの素晴らしさにも感服していた。音の魔力を堪能する意味でも、映画館での鑑賞がおすすめ。

 

142分。普段は「映画の最適尺は120分未満」を公言しているワタクシだが、この映画は最後まで集中力を切らさずに楽しめた。舞台は日本国内のみならず、ロンドンへも出向くが、わざとらしくなくて好印象。30年前の事件の真相に迫るということで、小栗旬さんが演じる新聞記者、阿久津英士が取材する相手は、ほぼ中高年。その取材される面々の演技が素晴らしく渋い。

 

事件の点と線がつながっていく面白さだけでなく、いま生きている人々の心境の変化やつながりにも心が動かされる。

単に、上映開始時間が自分の都合にぴったりだという理由だけで観に行った映画だけど、観に行ってよかった。偶然という縁に感謝。

 

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワタクシ的今年の幸運TOP5に、このライブのチケットが当たったことが堂々ランクインする。

当選通知が来たときは、めっちゃうれしかった。

 

King Gnuのライブに参戦するのは初めてだ。なにせ、彼らの音楽を聴くようになったのも今年に入ってから。ファン歴は浅い。なんでもっと早く聴かなかったのかな~って、不思議で仕方がない。

 

日本武道館。気持ちが逸って、開演の1時間前には会場入り。子どもかっ!? 

それくらいに楽しみにしていたし、待ちきれなかった。

 

およそ2時間のライブ。

とってもかっこよかった。うん、マジでかっこよかった。

生の音の圧倒的迫力とかエネルギー。これはライブならではのもので、何かに代替されるものではない。改めて実感した。同じ空間にいないと感じられないものが絶対に存在する。

 

だから、大好きなバンドやアーティストが活動しているのと同じ時代に生きていることが、本当にうれしいし、とっても幸運なことだと思う。だって、生でライブを観戦できるチャンスがあるだから。今回のライブもその偶然、その奇跡に心の底から感謝した。観られて本当に良かった。

 

とにかく、ライブのすべてに感動したのだけど、その中でも特に印象的だったのが、「ギターの音」「MC」「立ち位置」「照明のかっこよさ」。

まず、「ギターの音」。とにかく狂暴でかっこいい。ど素人ではあるけれど、歪みというか、空間を切り裂いてすごい勢いで襲い掛かってくるような迫力。完全に力でねじ伏せされるような感じがとても心地よかった(変態ではない)。

 

「MC」も素敵。ボーカルの井口君とベースの新井くん。かっこつけるわけでもなく、奇をてらうでもなく、客を煽るでもなく、ステージに立っているその時の感情を、ありのままに飾らずに、等身大の言葉で話してくれる。ストレートに身体の中に入ってきて感情が揺さぶられた。2人が順番に話す傍ら、常田君がピアノでさりげなくBGMを奏でている。多分、今まで参加した数々のライブの中で一番ワタクシの心に響いたんじゃないかな。

 

「立ち位置」。これが実にユニークで。ステージの中央がぽっかりと空いている。たいていのバンドはボーカルがセンターにいるけど、King Gnuはその位置がぽっかり空いている。たま~に「あ、ここ空いてる」みたいなノリで、メンバーの誰かがセンターに立つ。そんなマイペースな感じの立ち位置が、押しつけがましくなくて好印象。

 

そして、「照明のかっこよさ」。これは、8月にKing Gnuの配信ライブを観戦したときにも感じたことだけど、音抜きで映像だけでも作品になってしまうほど、照明がかっこいい。明るさや派手さで勝負するんじゃなくて、陰影や渋さ、ほの暗さといった絶妙なニュアンスが絶妙に調和した静と動の狭間みたいなあやうい世界。落ち着くような、ぞくぞくするような多面的な世界。稀有な世界に没入することができて、とても新鮮だった。

 

そんな空間にいて感じたことは、King Gnuって、午前0時みたいなバンドだな~ってこと。

俗に「てっぺん」といわれる、深夜24時頃のいい感じに狂いかけてるテンションの高さ。

草木も眠る丑三つ時のちょっと前。この世とあの世を行き来する扉がふっと現れそうな、静かだけど正体不明の妖しさが漂う気配。

一日が終わって、新しい一日がはじまる時間。優しくて、癒しとエネルギーの蓄積を感じるような空気感。

いろんな表情を持っていて、めっちゃかっこいいバンドだ。常田氏風に言うなら、シビーww

 

午前0時のバンド、King Gnu。初めて生ライブに参加して、ますますそのセンスに惹かれているドキドキ

 

星星星星星

 

 

 

 

 

プロデューサーズ」を観た。

 

 

 

 

1968年の同名映画をもとに、2001年にブロードウェーで舞台化され、その年のトニー賞で史上最多の12部門で最優秀賞を受賞、さらに、2005年には再度映画化もされている空前の大ヒットミュージカルだ。

 

そんな大ヒットミュージカルだというのに、ワタクシは全くもってノーマークで、何の予備知識もないまま観に行った。

面白かったけど、ミュージカルだと歌で物語が進行していきますよね?その歌の歌詞がハモリとか演奏とかでよく聞こえないと、ちょっと残念な気持ちになったりする。。。。そんな場面がいくつかあったりして、めっちゃ面白い!!とまではならなかったのが正直な感想だ。

 

ライオンキングやキャッツは、まるでジャングルにいるかのような、都会のごみ捨て場にいるかのような舞台装置、メイク、ダンスによって、圧倒的な世界観にどっぷりつかることができるので、たとえ少しくらい歌詞が聞こえなくても全く気にならないのだが、ストーリー性の強いミュージカルだと、歌詞が聞こえない箇所があるのは、ワタクシ的にはひっかかってしまう。

 

それから、ワタクシ、気弱な会計士レオの役がWキャストだと知らずに、このミュージカルのチケットを取りまして。ワタクシが観たのは、大野拓朗さんの回。とても素晴らしい演技で、とても素敵だったけど、実はよく知らない役者さんだ。もう一人のキャスト吉沢亮さん版が気になってしまった・・・。ミーハーな自分に対して、ちょっと切ない気持ち。。。

 

☆☆☆

 

ホテルローヤル」を観た。

 

 

北海道の釧路湿原にポツンと佇むラブホテル「ホテルローヤル」を舞台にした物語。

ホテルローヤルで働く従業員、そこを利用するお客様。従業員にとっては日常で、お客様にとっては日常というよりは、ちょっとした別世界。

人生がまるごと全部うまくいっている人なんていなくて、大なり小なり人はいろいろと抱えて生きている。やりきれなさ、自分の力ではどうにもならない事情、そんなものと人知れず戦いながらも、ふと誰かの体温とか発言に支えられたりする。そんな話だった。

 

決して明るくはないけど、暗くもない。誰かの言動を責めるのではなく、起こった出来事に抗うでもなく、流されながらも生活は続く。何かを諭すでもなく、強制するでもなく、飄々と時間が流れてくのが、押しつけがましくなくていいなと思う。

多分、その心地よさには、主人公である「ホテルローヤル」経営者の一人娘・田中雅代(波瑠)の部屋から見える釧路湿原の雄大さが一役買っていると思う。雅代の部屋は本当に素晴らしい。

 

あと、みかんの使われ方が好き。

 

そして、登場人物はスマホを持っているから、時代背景はおそらく現代なんだろうけど、昭和感満載なところもノスタルジックでいい(回顧シーンとかは実際昭和だし)。不思議なのは、主人公・田中雅代の下着。パンツ(ズボン)ルックなのに、なんで、膝まであるような長い丈のキャミソール(スリップ?古い言葉でいうなら、シミーズ爆  笑を着ているの???やっぱり清純派女優の波留さんが、パンツ(今度は下着の方)姿をさらすわけにはいかなかったのだろうか?それにしても、変な衣装だ。

 

冒頭に登場するカメラマン的な男性。新井浩文さんをキャスティングしたら、ぴったりはまりそうだな~と感じたりもした。

 

☆☆☆