空が青いから
白をえらんだのです
「空が青いから 白をえらんだのです」
Aくんは、普段はあまり物を言わない子でした。
そんなAくんが、この詩を朗読したとたん、堰を切ったように語りだしたのです。
「今年でおかあさんの七回忌です。おかあさんは病院で
『辛いことがあったら、空を見て。そこに私がいるから』とぼくにいってくれました。それが、最期の言葉でした。
おとうさんは、体の弱いおかあさんをいつも殴っていた。
ぼく、小さかったから、何もできなくて……」
A君がそう言うと、教室の仲間たちが手を挙げ、
次々に語りだしました。
「この詩を書いたことが、Aくんの親孝行やと思いました」
「Aくんのおかあさんは、まっ白でふわふわなんやと思いました。」
「ぼくは、おかあさんを知りません。でも、この詩を読んで、
空を見上たら、ぼくもおかあさんに会えるような気がしました」
と言った子は、そのままおいおいと泣きだしました。
自分の詩が、みんなに届き、心を揺さぶったことを感じたAくん。
いつにない、はればれとした表情をしていました。
たった一行に込められた思いの深さ。そこからつながる心の輪。
「詩」によって開かれた心の扉に、目も見開かれる思いがしました。
以上、この本からの引用:
空が青いから
白をえらんだのです
奈良
少年刑務所
詩集
寮 美千子・編
打ち合わせしたかのように
ハロウィン🎃カラーでした💜
寮さんは、
「心の扉が開いてこそ、人は罪と向き合うことができる。
詩は、彼らの心の扉を開いた。罪を悔い、償いの心を忘れず、社会が温かく迎え入れてくれれば、彼らはしっかりと社会復帰への道を歩むことができるはずだ。」
と本の中でおっしゃっています。
わたしは、「心の扉」という単語
特に、いったん扉を閉じてしまうと、
喜怒哀楽を感じられなくなってしまう
楽しいことも
幸せなことも…という所が印象的でした。
寮さんに会えて、
なんでも話せる古書バー「ぽらん」
「古書バル ぽらん」で検索
ぽらんは、
ちゃらんぽらんの「ぽらん」から命名されているそうです。
刑務所というところは、怖いところだと思っていました。
でも、「奈良監獄」を通じて、そのイメージがどんどんと変わっていっています。
奈良監獄を訪れたすべての方に知っていただきたい本です
わたしは、寮さんに出会うまで、
こんな風に奈良監獄のことを見ていました。
↓ ↓
見える風景が変わると
感じ方も変わるものですね。
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寮美千子さんの祖父は、アインシュタインの文献を初めて日本の紹介されています。
四次元の話が聞ける動画です
明明