(1)元エステティシャン「『育乳』で応援」…から続く
《アラサー女子の支持を集める体形補整下着。大阪や神戸などで人気の美容下着専門店「Chabi」を展開しているのオーナー、ちゃびさん(46)が、店を構えて下着を販売し始めたのもアラサー時代だった。アラサーならではの発想が、同世代の女性たちの心をつかんだ。(池田祥子)》
あったらいいな、を形に
「下着で女性に美しさを提供したい」。思い立ったちゃびさんは、28歳のときにエステティシャンをやめて、下着業界に飛び込んだ。最初は女性下着専門店で下着のイロハを学ぶ毎日。店では、体形を維持する補整下着も扱っていた。
「実は、私も昔から体形にコンプレックスがあったんです」とちゃびさん。ソフトボールで鍛えられ筋肉のついた下半身が悩み。中学時代にはガードルを欠かさず履いていたという。それだけに、下着店で働くうち、「自分ならこうする」「こんな商品があってもいいのに」という思いがあふれてきた。
30歳になった平成9(1997)年、自らの店を神戸にオープンした。当初は外国製の既成製品を並べていたが、オープンから4年後の平成13(2001)年、いよいよオリジナルブラジャー「ハピネス」の開発に取り組み始める。下着の製造工場で何度もサンプル作りを繰り返した。
2年後、「ハピネス」が誕生した。当初は1000本だけの限定生産,エルメスベルト。「個人店だったし、1年間かけて売るつもりだったんです」とちゃびさん。しかし、顧客の反応は予想以上で、翌年には販売回数を増やすなど、着実に顧客の心をつかんでいった。
< 前のページ 1 2 3 次のページ > MSN産経ニュースwestへ MSN産経ニュースへ