そういえば年始早々テレビ外付けのハードディスクが壊れて、
新たにブルーレイレコーダーを購入したのでした。
毎週予約も同時録画もできる便利なヤツです。

それでも敢えて手動で録画していた『おそ松さん』。
もう月曜日の深夜にオンエアがないんだなと思うと、
無性に寂しくなってきました。
はっ、これが『松ロス』?

ぐぬぅ、自分は絶対に『松ロス』にはならないと思っていたんだけどな。

というわけで、なんか胸がざわざわするので(笑)、
最終回について少し書いておきます。


以下ネタバレありますので、ご注意ください。


◆おそまつさんでした
最終回は、やはり賛否両論だったようですね。
視聴者の感想を見て回ると、否定的な意見のほうが多めかな?といった印象。
それでもコンビニコラボやショップ等は現状でも瞬殺が多いようだし、
人気はまったく衰えていない様子。


24話のBパートですが、
最終話を観おわったあと、
皆が常識的な動きをしたらどうなるかという「ネタ」
だったのだ、と私は受け取りました。

そもそも、とんでもなく非常識な世界観がおそ松さんのデフォルト。
だからこそ、いきなり常識的なシリアスをやられると強烈。
最終話の内容を知った上で24話のBを見返しても、
インパクトがあってなかなかきついものがあります。

それぞれが自立に向けて常識的にふるまうと、
おそ松は落ち込んでマジギレDV兄に、
カラ松は格好よく大人の対応ができて、
チョロ松は葛藤しながらも堅実に歩もうとし、
一松は途方に暮れてホームレス、
十四松はアルバイトで怪我をしてしまったり、
トド松は独り暮らしを始めるも家族が恋しくて、
トト子は幼馴染を気遣う優しい少女になってしまうのですね。

このように、深刻だけど良い雰囲気を作り出しておいて、
25話冒頭で
おそ松の手元に届いた通知によって、非常識世界へと華麗に逆戻り!
見事にシリアスをぶち壊して、
バカ丸出し(褒め言葉)のナンセンスギャグへと一気に振り戻し。

おそ松台詞「自立や就職なんてワガママ言ってる場合じゃない」

これがもう非常識極まりない問題発言で(笑)。
つまり長兄はチョロ松が就職するという「ワガママ」に対してイラついていたと。
けれど人として「やめろ」とは言えないし、引き留める理由もないから、
ずーっと黙って我慢してついにはキレたりもしたけれど、
「センバツに選ばれた」ことによって、弟たちを呼び戻す口実ができたわけですね。
なんなんだセンバツって!(笑)

速攻で迎えに行く長兄。
弟達の居場所を把握している事にも注目です。
弟達に対してマジギレ+シカトしたことも棚上げ……もしかして既に忘却?
まあよく考えたらおそ松って無神経だし奇跡のバカだし、仕方がないのか。

弟の元へ乱入するタイミングが悉く自家発電中。
下半身にモザイクがかかってる弟松達を見た瞬間、
もうシリアスな空気は保てなくなり、
正直なにもかもどうでもよくなってしまいました(笑)。

初見時なぜか一応ここでシリアスエピソードは投げられたのではなく、
超高速処理で収束したのだと、わりとアッサリ納得できたので、
そのあとのパロネタ下ネタ満載熱血野球バトルアニメ(笑)が
思いっきり楽しめたのでした。


◆おつかれさまでした
24話に突然シリアスをぶっこんだことによって、
良くも悪くもざわめき盛り上がり、心に残る作品となった――
素直に「うまいなー」と思います。
あの24話がないまま最終回を迎えたら「ああ無難に終わらせたな」と、
こんなに印象には残らなかったでしょうから。


24話おそ松の暴力シーンは正直怖いくらいだったのですが、
演技と音楽などが違えば全く別の印象を受けるのかもしれません。
声優迫真の演技にまんまとしてやられたーといった感じですかね。

しかし長兄、弟に暴力をふるったことをあやまらないなぁ……
と思ったけど、
よく考えたら弟達も通常パートではしっかり報復しているので、
お互いさまでした。
そういえば2話でチョロ松もマジギレDVしていましたね。

シリアスパートで十四松が怪我をした理由がちょっと気になったけれど、
通常パートに戻った途端、怪我があっさり治ってしまうので心配損でした。
なにしろ誰が死んでも、次の話ではしれっと生き返る世界ですものね、
何が起こってもおかしくないわけです。
宇宙空間へ打ち出されても
何事もなかったように次の話がはじまるからへーきへーき♪

あっ、でもそうか、次の話はもうないんだ……

喪失感を覚えるのは、こういうときです。

まあ、最後に笑って観終わることができたので、満足でした。
ああもう、このハチャメチャ加減が普通に好きー!

続編を期待していますよ!