現在、体調ならぬこころの調子を崩して仕事をお休みしています。

これを良い機会と捉え、昨年は、関心の向くままに様々な分野の体験をしました。まち歩き、ものづくりワークショップ、陶芸、ヨガ、ウォーキング、神社仏閣清掃ボランティア・・・その中で、職場での縦の人間関係とは異なる、いろいろな社会環境、考え方の方々と、社会的地位、年齢関係なく横のつながりを持つ事ができました。
 
それは、自分にとって、人生観や世界観を大きく転換させました。これまで隠していた、弱い、人間関係に敏感で疲れてしまう部分を徐々に肯定できるようになり、他人にも話せるようになったんです。

昨年秋、まわりみち文庫にて、さみしい夜の句会のリアル句会「まわりみち句会」の開催を知り、川柳を作り始めたのも、そのような流れの中ででした。

それまで、俳句や短歌を含む定型詩にはあまり関心がないどころか、年寄りのたしなむ、つまらないものというイメージがありました。しかし、いざ自分で作ってみると、面白くなってきたんです。

ふと、感じたこと、これまでの人生で抱いてきた想いを、自分なりの言葉を探し、イメージを膨らませて作っていますが、このことで、自分で自分を肯定できたような感覚がありました。

さみしい夜の句会の他にも、地域の結社に入会し定例会に参加するようになり、いろいろな作風があることを知りましたし、人のつながりもできました。このことは、とても勉強になりましたが、自分の作り方で果たして大丈夫なのか心許なくもなったんです。

また、入会した最初の頃は、それらの作風の中に、相容れないものもありました。(今は、それらも許容できるようになってきましたが)

また、元来の拙いコミュニケーション力と敏感さから、リアル句会での居心地の悪さを感じてもいます。それが哀しいところですね。

でも、川柳を生み出したい、という気持ちは変わらずにあり続けています。

自分を表出する場所として。

他の方の作品を読み、慣れてきたら、いろいろな作風を試してみたい。

納得のゆく、人から評価される句を作れるようになりたい。

それも、日々の積み重ね。

いつまで作り続けることができるのか、わかりませんが。

背伸びせず、淡々と。