ケネディ騎士団
望月三起也
マンガショップ マンガショップシリーズ
2巻
発行日 2005/12/3

昭和41年の作品。ケネディ騎士団は世界平和のために戦う訓練された10代の少年。七本柱が勇気・誇り・友情・努力・情熱・希望・誠実とのこと。10代の少年しかこのメンバーになれないのは、大人は「欲が強すぎる」からなのだそう。なるほど、「大人は汚い」という奴か。だとしたら、望月先生らしい作品だ。

 

ケネディ騎士団のネーミングの由来は、故ケネディ大統領が理想とした「7本柱」から来ている。厳しい選考をクリアして日本からA級に昇格した3人の少年、となっているが、2巻の帯には「B級に降格された」とあるから、1巻で何かミスをしたのだろう。それでも、訓練を積み上げた正義感に溢れる少年達だから、過酷な任務に果敢に挑む。アクションも満載である。

 

実は、僕は2巻しか所持していない。

400ページを超える分厚さで、確か全3巻からなる復刻版なのだが、書店でこの2巻を偶然発見して購入した。この頃の僕はまだ甘くて、「1巻は既に書店にはない。そして、この2巻を自分が買う。こうして売れ行きが整えば、また1巻は入荷するだろうし、3巻もまた見かけて購入することができるだろう」と考えていた。だが、これっきりになった。

 

要するに、1回刷って、それで終わり、ということだ。

発行は2005年。この頃、もう漫画出版は厳しい状況になりつつあったのだ。今(2024年)は、さらに厳しい。発行部数の少ない漫画は、発行日前に予約しても入手できない。せめて予約があった分だけは印刷してくれよと思うが、出版社はそこまで読者に寄り添わない。「読みたきゃ電子で読め」だもの。

 

昭和41年に連載開始した作品だから、部分的に読めただけでも、良しとすべきかもしれないね。

 


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