Race Queen Angel
矢野健太郎
大都社 ダイトコミックス
全1巻
発行日 2008/9/14
矢野先生の作品全体を通しても、おそらくわずかしかないと思われるが、僕は矢野先生のサーキットやカーレースのシーンが好き。熱く焼けたアスファルトに、猛り狂うエンジン音と観客の声援、なのにその全てが雰囲気に溶け込んでしまい、凍り付いた静寂となって極度の緊張を生む。そして、シグナルはカウントダウンを始める。
この「Race Queen Angel」は、そういう作品では、実は、ない。では、どういった作品かというと、エロコメである。
そのチームのユニフォームを勝手に着てレースクイーン然としていたり、そこにいた男性とセックスしたり、モーターショーにきわどい衣装で紛れ込んだり、そこにいた男性とセックスしたり、レースクイーンの衣装を着けて撮影会のモデルにばけてステージに立ち、そこにいた男性とセックスしたり。
だが、ことを終えた彼女は、いつの間にか姿を消している。
本人は、座敷童だと名乗ったりもするのだが。
テコ入れで路線変更した途端に掲載誌休刊で打切りという泣くに泣けない作品である。
2197