きまぐれ乗車券
小山田いく
ブッキング アマゾンオンデマンドペーパーバック版
全1巻
発行日 2006/3/10

 

久城興生、高校2年生兼雑誌「おのごろ」の記者。兄が経営する小さな出版社で、取材に雑用にとこき使われている。この日は彼女とデートするはずだったのに、病気で倒れたライターの代わりに、急遽L特急「あさま」で長野県へ取材に行くことに。郷土史家を訪ねて道祖神の話を訊くのが目的だ。兄からは「バイト代をはずむから」と拝み倒されたが、引き換えに恋人を失うことになってしまった。

 

その旅の途上で、わけありの少女、江馬環に懐かれる。おかげで一悶着に巻き込まれてしまうのだが、これがきっかけで、なにかと言えば、興生と環は2人で取材旅行に行くことになる。

 

「マニアではないが、鉄道の旅が好きなんです」と、作者の言葉が記されている。登場するのは、「あさま」のほかに、寝台急行「銀河」、寝台特急「出雲」、急行「能登路」、寝台特急「あかつき」、L特急「しなの」など。次から次へと列車が登場して楽しかったので、もっと長く続いて欲しかったなと思っています。


サスペリア増刊ZOKZOK掲載「くすのき亭の日々」他併録。

(漫画所持作品リスト 964)