ゴジラサンド日和

清原なつの

集英社 りぼんマスコットコミックス

全1巻 1984/7/18発行

 

彼氏に振られた久里子は、春休みに毎日動物園に通っていた。そこへ声をかけてきたのは、ゲートボール帰りのおじいさんだった。私の実力(声をかけてくるのは老人だけだった)なんてこの程度と僻む久里子。だが、会話を交わすうち、久里子は人生の極意を学ぶ。

 

清原先生もこの作品では相当好き放題をしているのではないかと、私には思える。男女の出会いは、たった1本の赤い糸しかないのではなく、前後賞も組違い賞もあるなんて人生哲学を説くのはまだ良いほうで、映画を見ては「悲しい場面では涙ぐんでいた」なんて歌詞を引用(※ばんばひろふみ「いちご白書をもう一度」。知ってる人いるかな?)したり、おじいさんが身体を壊したのはゲートボール要請ギプスのせい(※巨人の星「大リーグ要請ギプス」にそっくり。知ってる人いるかな?)だったり。

 

でもまあ久里子は、おじいさんの助言で新しい彼氏と出会うことができたようです。

表題作「ゴジラサンド日和」他、アレックスタイムトラベルシリーズの続編2編に、さらに短編1編の合計4編を収録の短編集。

 

(漫画所持作品リスト 936)