漂流教室
楳図かずお
小学館 小学館文庫
5・6巻

5巻発行日 1998/12/10

 

授業中を襲った激しい地震。小6の高松翔らが、揺れが収まったのちに外を確認したら、そこは荒廃した砂漠になっていた。地震で世界が崩壊したのではなく、学校ごと未来へ飛ばされていたのだった。そこには、人間社会はもう無くなっていた。

 

自分たち以外、人間の生存しないその世界で、子供たちだけでのサバイバルを余儀なくされる。児童たちは、徐々に命を落として、生存者は日々減ってゆく。外の世界は脅威と恐怖でしかない。水や食料もどんどん減ってゆく。仲間割れも起こる。

 

高松翔と、過去の世界にいるその母親だけは、特殊な方法でごくわずかに言葉をやりとりすることができたり、富士山には水も食料もある「天国」が存在するらしいとか、わずかな可能性ではあるものの過去に戻る方法を発見するなど、希望の光が見えることもあるのだが。

 

書店で見つけた時には既に5巻。最終6巻は手に入れたけど、その後はみかけず。5巻が15刷なので、何度も増刷されてるようなのだけど、遡っての入手はどうなんだろう? 物語の始まりを読む機会は何度もあったので、ラスト2冊が手に入っただけでも良しとするか。

 

(漫画所持作品リスト 867)