マンガで分かる心療内科
ソウ(作画) ゆうきゆう(原作)
少年画報社 ヤングキングコミックス
1巻 2010/5/26

カバー絵の看護師さんと、お医者さんの会話。これを見れば心療内科を舞台にしたいわゆる医療マンガかと思いがちですが。
「5人に1人が精神科や心療内科にかかったことがある」と医者が言えば、「じゃあ、戦隊モノのヒーローの中に1人はメンタルで悩んでいる人がいるってことですか?」と看護師が応じる。
あるいは、「EDって、えっちできないだと思ってました」「それならHDだろ」「ハードディスクになるじゃないですか」といったやりとりも。
 
 
このようにハイテンションのギャグテイストで心療内科が描かれ、マジですかと思うものの、原作者はれっきとした精神科医らしい。1話ごとにコラムが1ページ掲載され、真面目な解説が付与されている。
 
下ネタも連発していて、重くなりがちなテーマを重くなりすぎずに啓蒙している、みたいな狙いもあるかと思うが、症状とか治療とか、そういうことについてはちゃんと書かれているのだと思うものの、基本がギャグ進行なので、ちょっと求めていたものと違うかなと1巻のみの所持にとどまっている。
 
でも、先日、書店で「28巻」を見つけて仰天した。
そんなに長く続いている人気作品なのだ。
調べてみると、巻数表示の無い番外編みたいなのもさらい7冊ある。
そして、実は自分が所持している1巻すら、初版から5年で31刷なのだ。
ギャグマンガとして秀逸なのか、それとも、心を病んでいる人の多さをあらわしているのか。
 

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