【ドイツ】ストリートアート vs. 落書き
「意識」というものは不思議だ。
いままでは目を留めるコトはもちろんのこと...
足を止めて観察し写真を撮ることなんて考えられなかった。
ドイツに住むようになり気になるようになったのが「落書き」だ。
あえていまは「落書き」と言わせて頂こう...
なぜなら...
正直、公共の壁などに「ぐちゃぐちゃ」っと書いてあるモノは
「落書き」としか思えなかったからだ。
でも、最近デュッセルドルフの街を歩いていて...
これは、落書きの域を超えている...
「落書き」ではなく「アート」だよなぁ... と、そう思えたのです。
例えばこちら...
"Was tun?" = 「どうする?」

冷たい雨が降るなか、初めて一人でこの街を歩いて、
迷子になりながらもたどり着いた中央駅のガードレールの下...
確か滞在3日目のコトだったと思う。
スーパーに行きたかっただけなのに重い荷物を持って2時間も
歩き回っていたワタシの気持ちがそのまま表現されていて...
壁画だけど何だかこの絵に出会えて嬉しかった瞬間だったのを覚えている。
まさに、このような気持ちにさせてくれるモノが
「アート」なのではないかと思えてきたのだ。
すると、不思議なことに自然とこのような壁画を「意識」するようになった。
こちらは、いつもお世話になっている
大型スーパーマーケットの脇道にある「アート」

かっこいい。
明らかに「落書き」に囲まれた「アート」だ。
ラッキーな時はこの絵の前に座ってアコーデオンを弾くおじさんがいる。
思わず小銭をチャリンと入れたくなる。
明らかにスーパーに行く時の楽しみになっている。
また、こちらは建物の壁一面の「アート」

路面電車で都心から帰ってくるときにこの絵が見えると
「はぁ。お家に着いたぁ。」と何だかホッとする。
こちらは、先日愛猫娘のMOMOの獣医さんに
始めて向かう時に見つけた「アート」

ちょっとした広場があり大きな木の周りにはベンチが...
この日は新しい場所に治療が必要なニャンコを連れて向かっていたため、
ちょっと緊張していたワタシの気持ちをこの女性の表情が癒してくれた。
何かしらのカタチでその人の心に響くモノは「落書き」(Graffiti)ではなく
ストリート・アートなのではないかと思う。
その絵を観て、描いた人は何を思ってそこに描いたのか。
モノによっては分かりやすいモノから分かりにくい内容まで様々だ。
例えばこちら...

このスタイルの「アート」をここではよく見かける。
ひとつひとつ観れば内容は分かるけど...
このアーティストは何を思ってこれをこの壁に描いたのか知りたくなる。
こちらも...

Polizei = 警察の絵と何かしら文字が見えるような気がする。
何かを表現しているのだ。
それが何なのかが気になるところだ。
この「落書き」と「ストリート・アート」の違いを個人的な観点では
なんとなく分かってきたような気がする。
しかし、社会的にはどうなんだろう。
ちょっと調べてみた。
あるストリート・アーティストによると...
「落書き」(Graffiti)は「マーキング」みたいなモノで
自分がその場に居た証を文字であったりぐちゃぐちゃな線であったりで表す。
また、グラフィーティ・アーティスト(落書き)は自分の証のためなら、
人の「意味ある作品」の上からでも上書きをしてしまう。
しかし、ストリート・アーティストは違う。
もともとは、何かのメッセージを伝えたくて描いている「作品」である。
地域社会、政府、世界に伝えたいメッセージであったり叫びであったりする。
そして、他のストリート・アーティストをリスペクトする。
場所選びからその場の流れを尊重し、自分の前に描いたアーティストの
邪魔にならないかを考えてから絵に着手するとか。
また、既存の絵に自分の発想を加えたり上書きす前にも
それなりの理由や考えがあっての行動になるという。
なかには巨額のお金を支払われている
「ストリート・アーティスト」も存在するとか。
はっきりとした違いを付けるのは難しいとは思うが
「ストリート・アート」の世界は奥が深いなと思った。
よく、子供の絵にはその子の精神状態が現れるといいますが...
これらの「アート」の裏にあるストーリーが知りたい。
例えばこちら...

我が家のストリートにある「アート」
向かい側にあるカフェでブランチをしながら眺めながら思う。
ダンボールで出来た船に乗る不思議な人々の光景...
ロウソクのような灯台にいる人々...
何を意味しているのだろう...
この世界は奥が深いに違いない。
また、色々と調べているうちに「ベルリンの壁」の
「落書き」や「ストリート・アート」の歴史や奥深さに興味が広がっている。
これからも、この「ストリート・アート」の世界を自分の好みのモノに限らず
色々な絵を写真におさめながら追って行きたいと思う。
おまけ...
こちらは毎朝駅のホームから見える「落書き」だ。

ワタシにはこのような表現はどうしても「落書き」に見えてしまう。
皆さんにはどう見えますか?
また、ご自分の街の壁画を見てどう思われますか?
いままでは目を留めるコトはもちろんのこと...
足を止めて観察し写真を撮ることなんて考えられなかった。
ドイツに住むようになり気になるようになったのが「落書き」だ。
あえていまは「落書き」と言わせて頂こう...
なぜなら...
正直、公共の壁などに「ぐちゃぐちゃ」っと書いてあるモノは
「落書き」としか思えなかったからだ。
でも、最近デュッセルドルフの街を歩いていて...
これは、落書きの域を超えている...
「落書き」ではなく「アート」だよなぁ... と、そう思えたのです。
例えばこちら...
"Was tun?" = 「どうする?」

冷たい雨が降るなか、初めて一人でこの街を歩いて、
迷子になりながらもたどり着いた中央駅のガードレールの下...
確か滞在3日目のコトだったと思う。
スーパーに行きたかっただけなのに重い荷物を持って2時間も
歩き回っていたワタシの気持ちがそのまま表現されていて...

壁画だけど何だかこの絵に出会えて嬉しかった瞬間だったのを覚えている。
まさに、このような気持ちにさせてくれるモノが
「アート」なのではないかと思えてきたのだ。
すると、不思議なことに自然とこのような壁画を「意識」するようになった。
こちらは、いつもお世話になっている
大型スーパーマーケットの脇道にある「アート」

かっこいい。
明らかに「落書き」に囲まれた「アート」だ。
ラッキーな時はこの絵の前に座ってアコーデオンを弾くおじさんがいる。
思わず小銭をチャリンと入れたくなる。
明らかにスーパーに行く時の楽しみになっている。
また、こちらは建物の壁一面の「アート」

路面電車で都心から帰ってくるときにこの絵が見えると
「はぁ。お家に着いたぁ。」と何だかホッとする。
こちらは、先日愛猫娘のMOMOの獣医さんに
始めて向かう時に見つけた「アート」

ちょっとした広場があり大きな木の周りにはベンチが...
この日は新しい場所に治療が必要なニャンコを連れて向かっていたため、
ちょっと緊張していたワタシの気持ちをこの女性の表情が癒してくれた。
何かしらのカタチでその人の心に響くモノは「落書き」(Graffiti)ではなく
ストリート・アートなのではないかと思う。
その絵を観て、描いた人は何を思ってそこに描いたのか。
モノによっては分かりやすいモノから分かりにくい内容まで様々だ。
例えばこちら...

このスタイルの「アート」をここではよく見かける。
ひとつひとつ観れば内容は分かるけど...
このアーティストは何を思ってこれをこの壁に描いたのか知りたくなる。
こちらも...

Polizei = 警察の絵と何かしら文字が見えるような気がする。
何かを表現しているのだ。
それが何なのかが気になるところだ。
この「落書き」と「ストリート・アート」の違いを個人的な観点では
なんとなく分かってきたような気がする。
しかし、社会的にはどうなんだろう。
ちょっと調べてみた。
あるストリート・アーティストによると...
「落書き」(Graffiti)は「マーキング」みたいなモノで
自分がその場に居た証を文字であったりぐちゃぐちゃな線であったりで表す。
また、グラフィーティ・アーティスト(落書き)は自分の証のためなら、
人の「意味ある作品」の上からでも上書きをしてしまう。
しかし、ストリート・アーティストは違う。
もともとは、何かのメッセージを伝えたくて描いている「作品」である。
地域社会、政府、世界に伝えたいメッセージであったり叫びであったりする。
そして、他のストリート・アーティストをリスペクトする。
場所選びからその場の流れを尊重し、自分の前に描いたアーティストの
邪魔にならないかを考えてから絵に着手するとか。
また、既存の絵に自分の発想を加えたり上書きす前にも
それなりの理由や考えがあっての行動になるという。
なかには巨額のお金を支払われている
「ストリート・アーティスト」も存在するとか。
はっきりとした違いを付けるのは難しいとは思うが
「ストリート・アート」の世界は奥が深いなと思った。
よく、子供の絵にはその子の精神状態が現れるといいますが...
これらの「アート」の裏にあるストーリーが知りたい。
例えばこちら...

我が家のストリートにある「アート」
向かい側にあるカフェでブランチをしながら眺めながら思う。
ダンボールで出来た船に乗る不思議な人々の光景...
ロウソクのような灯台にいる人々...
何を意味しているのだろう...
この世界は奥が深いに違いない。
また、色々と調べているうちに「ベルリンの壁」の
「落書き」や「ストリート・アート」の歴史や奥深さに興味が広がっている。
これからも、この「ストリート・アート」の世界を自分の好みのモノに限らず
色々な絵を写真におさめながら追って行きたいと思う。
おまけ...
こちらは毎朝駅のホームから見える「落書き」だ。

ワタシにはこのような表現はどうしても「落書き」に見えてしまう。
皆さんにはどう見えますか?
また、ご自分の街の壁画を見てどう思われますか?