日本からロンドンに向かう機内で観た邦画、『半落ち』の感想を書きます。

原作の横山秀夫の小説はすでに読んで、号泣していたので、作品の骨組みは最初から分かっていて観ました。
この原作は、当時のベストセラーで、文春の「傑作ミステリーベスト10」と宝島社の「このミステリーがすごい!」の国内部門1位に選ばれたそうです。

で、直木賞候補にも挙がったのだけど、ここでとんだ騒動が起こっているのですよ!知らなかったわ~
作中にでてくるあることが、実際に可能かどうか関係機関に問い合わせた選考委員が得た答えが、小説と矛盾するのではないかという話しがでちゃったのですね。
そこに林真理子さんは作者と読者に対していかがなものかと言う問いかけをして、それなりの大騒ぎになったと・・・・・

詳しくは(こちらを見てね)



私は(こちら)の筆者が書いているように違和感を覚えなかったですけどね~



それでも、この作品は佐々部清監督によって映画化されたのです。

出演は、寺尾聡、柴田恭平、樹木希林、吉岡秀隆、原田美枝子、それから私の好きな國村隼さんなどなど。



ストーリーは警察学校の教官である寺尾さん演じる梶が妻を殺してしまうことから始ります。

警察官の不祥事を穏便に済ませ、バッシングを避けようとする上層部と現場で梶の取調べに当たる人々の思い。
超善人である梶の殺害から出頭までの空白の2日間について真実を隠し通そうとするその理由とは?

「半落ち」とは警察用語で、一部を自供したという意味だそうです。

けれど、半落ちでは取り調べたことにはならないんだよね。完落ちじゃないと。


このお話しは、梶だけが重要なのではなく、それをとり巻くそれぞれの人の心の中にドラマがあると思います。

寺尾さんの台詞がめちゃくちゃ少ないのに、静かな演技、顔や背中で語るのが、泣けます~~~


機内で、号泣して、鼻をすすり上げていたのはこの私です涙

演技では皆さん実力のある方ばかりですが、柴田恭平さんの渋くてサラリーマン的な刑事役が新鮮だったし(危ない刑事とは全然違うわよ)、なんと言っても樹木希林さんが最高に普通のおばさんを演じきっていました!
素晴らしい女優さんです。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

直枯れの今、お時間がおありでしょ(笑)
邦画がお好きならレンタルしてみてはいかがでしょうか?

直たん、今、どこで何してる~?