お勧めの本というのだろうか。
最後まで楽しく読んだ本です。



ついてない日々の面白み―yoshimotobanana.com〈9〉 (新潮文庫)/よしもと ばなな

¥460
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よしもとばななさんの2005年4月から2005年12月までの日記です。
私は日記を読むのが好きなことは前にも書きました。
それは何故かと言うと、興味のある人、(好きな人、素敵な人)が日々の暮らしの中でどんな心の動きがあって、どんなことを楽しく思ったり、悲しく思ったりしているのかを知りたいからだと思う。

好きな人への興味が、尽きないのです(笑)
その日記の中で、その人が大切に思う小さなことが自分とまったく同じであったりすることもあって、以前は自分のことがよく分からなかったけれど、人の文章の力を借りて自分を見つけるようなところが面白いです。

で、このばななさんの日記ですが、普通に読んでいると、毎日お子さんの世話や人と会ってご飯を食べたり、フラの教室に通ったり(私も通っていました!)、調子が悪くてマッサージなどのケアをしてもらったり・・・・・の繰り返しに見えます。

でも、あとがきに、この年がどれほどついていなくて、ご自身がちょっとひやっとするような病気だったり、お母様が死の淵から奇跡的に復帰してきたことが書いてあります。

ばななさんは妻、母、社長、作家をこなすのがしんどくて、時には発狂するんじゃないかと思うことがあるそうです。

こんなたいへんな時に人はどんな喜びを携えて前に進んで行くのだろう?
純粋に興味が湧きました。そして私たちとまったく同じような人と人との繋がり、優しさに助けられてフラフラになりながら作品を生み出している姿に感動!

40代にもなればかっこ悪いことだらけだったりするけれど、彼女の感覚の透明で繊細、そして正直に話すその姿に、むしろかっこよさを覚えました。


やっぱり日記はいいな~
自分のブログもきちんと日々の記録を残していこうと思います。



短時間で読めてしまう本なので機会があったら読んで見てね。