あわや逮捕



あわや警察沙汰



まさかと思ったんだけどね



とんだクリスマスイブですよ





醍醐寺の周りを散策してたのさ

暗くなってくるさ

街灯があまりないさ

門に中学生がたむろしてるさ

通り過ぎたら石投げられたさ

可愛いもんよ
無視したさ

写真撮ろうと振り返ったさ

中学生達はちょうど帰っていったさ



いま思えばあの時は既に怖がって逃げたんだね



道を歩くさ

前方にはさっきの中学生達さ

僕の格好がいけなかったのかな

境内の雰囲気もあったし

石を投げたことによる報復でもされると思ったのかもしれない



『キャー』
『怖いー』
『お前が要らんことするからやー』



………えっ
……僕?
怖がられてんの?



ちゃうでー
僕ちゃうでー
怖ないでー
みねクンやでー
ただの浮浪者やでー



…アカン、浮浪者はアカン



旅人やでー
日本一周してんねんでー
京都散策やでー
醍醐寺の周り写真に撮ったりしてるだけやでー



……と言いたいけど距離離れてるし、走って追いかけたら余計不審者だし

と思ってたら中学生が止まった



しめたビックリマーク



と、そこには交番





マジかよあせる





しかし追い付いてしまった

ここで変に声をかければ叫んだり交番に駆け込んだりされかねない





…どないしよ





と、交番前に観光案内板



これやがな!!



案内板を見る

そう、僕はただの観光者だというアピール



その作戦がうまくいったか中学生達は交番前から去っていく



やっ~たじぇ~ニコニコ



んでも、なんか疲れたから帰ろ…

と帰っていると先程の中学生



…あっ、やばい



案の定、中学生達は逃げる

『ヤバイって!』
『家に入れ!』

近所の家に皆入る

心なしかいつの間にか中学生が増えている



その家の前まで行くと玄関の扉を少し開け、こちらを見ている

意を決して話しかける





『石投げたヤツァ出てこい!!





ウソやがな





『あの~もしかして僕のこと怖がってますか?』

中学生『怖がってるのかって聞いてるぜ』

とヒソヒソ



『僕は別に怖くないから。
醍醐寺の周り散策してただけですよ。
東京から来たんです』

中『……なんだ~すいません』

中『お前が石なんか投げるからや』

中『転がしただけ~』



そんなイブ