歯の表面についた歯石を取ると、歯肉の炎症は治まってきます。
ここで、もう一度、歯周ポケットの精密検査を含めた歯周検査をします。
歯周ポケットとは、歯と歯茎の間にできたポケットのような形をしています。
このポケットの深さを、計測する検査です。計測するメジャーをプローブといいます。
プローブをポケットに入れたときの、出血も、炎症の指針になります。
この検査で、骨がどのくらい吸収しているか、歯の根のどのあたりまで歯石がついているかが、ほぼわかります。
検査結果をもとに、歯の根っこにこびりついた歯石を取り除いて行くのです。
なぜ、歯石は歯周ポケットの奥深くまで入り込むのでしょうか?
それは、歯周病菌が、空気を嫌う細菌ですので、どんどん歯茎の奥(ポケットの奥)に繁殖していくのです。
歯石は汚れが固まったもので、歯周病菌を含むため、それに触れる歯茎は炎症を起こして行きます。
歯を支えている骨は、炎症を避ける為に、溶けて吸収して、歯がぐらぐらしてくるのです。。
歯石と、歯を支える骨は、絶対に接触しません。
だから、歯茎の中にある歯の根に付いた歯石も、きちんと取る必要があるのです。
これを、ルートプレーニングといいます。
二回目の精密検査の結果で、治療方針を決めて必要であれば、このルートプレーニングを行います。
きちんと取れれば、吸収してしまった骨は、1ミリ程度回復して来ると言われています。
歯の根の形は、とても複雑です。根っこが1本の歯もあれば、3本の歯もあります。
歯の根の形や、その周りの骨の形を、よく把握したうえで、ポケットの中を手さぐりで歯石を除去するので、熟練した技術が必要です。
歯周病の治療は、根に着いた細菌の固まりである歯石を取ることが、とても大切なのです。
そのため、麻酔もしなければならないかもしれません。
歯石を取った後は、少ししみるようになるかもしれません。
でも、歯石を残していると、どんどん悪くなっていってしまう事実を私は知っているのです
ミネ歯科医院では、わたしたちの日々の訓練と知識を、最大限に発揮して歯周病の治療をおこなっております。
ですから、あきらめずに一緒に頑張りましょう。