福島ALPS処理水の安全性に関する韓国でのデマ | 生活メモ

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日日の生活のこと、旅行の記録、読書の記録、韓国のことなどなど。2020年2月26日にコザクラインコのさくらが家族の一員になってからは、毎日さくらのことを書いています。

韓国で、福島第一原発からのALPS処理水の安全性(あるいは危険性)について、色々と看過できないデマと言ってもよいような発言が責任ある立場の人からされている。

 

例えば、共に民主党代表の李在明氏は

日本が超えてはならない限度を超えた。核汚染水放流は太平洋沿岸国に対する戦争を宣布したもの

日本が銃と刀で全世界の人類を侵犯し殺戮した太平洋戦争をもう一度環境犯罪として起こそうとする。日本は最も隣接した国で最も被害が大きい韓国に謝罪せよ

と言ったとのこと。(中央日報:韓国野党代表「日本の汚染水放流、太平洋沿岸国に戦争宣布したもの」

 

共に民主党と言えば、前与党であり、また今後も政権を取り得る党である。その党の代表がこんな発言をするなんてもはや見識を疑うほかない。

 

私がずっと気になっているのは、李在明氏のような人たちは、韓国の原発から海に放出されているトリチウムについてどう思っているのか、だ。福島第一原発から放出されるトリチウムより、韓国の原発から放出されているトリチウムの方がはるかに多い。正常稼働原発と事故を起こした原発を一緒にするな!という声もあるが、もしそうであるなら、何故一緒にしたら駄目なのかからちゃんと説明するのが政権を取り得る政党の代表の役目ではないか。

 

福島第一原発から放出される程度の低濃度のトリチウムが環境に影響を及ぼすはずがないし、もし影響を及ぼすとしたら、韓国も中国も含む世界各国の原発から海に放出されているトリチウムで既に世界は大変なことになっているはず。「核汚染水放流は太平洋沿岸国に対する戦争を宣布したもの」とまで言うなら、韓国が放出している大量のトリチウムは何故問題ないのかをちゃんと説明すべきだし、説明できないならそんなことは言ってはいけない。少なくとも、責任ある立場の人間なら。まさか、韓国が大量のトリチウムを放出していることを共に民主党の代表の方が知らぬわけはないだろう。

 

ALPS処理水にはトリチウム以外にも放射性物質が含まれいている、と言っている放出反対者もいる。でも、そんなのは全然問題にならない量・濃度である。たとえ、トリチウム以外の放射性物質が含まれているとしても韓国に何の影響もないことは、この記事を読めばよくわかる。

↓ ↓ ↓

<福島汚染水放流>韓国の放射線権威、「原発事故の時に濾過なく放出、安全性すでに検証」(1) 


 

この記事でソウル大学核医学科のカン・ゴンウク教授がこう言っている。

多核種除去設備(ALPS)がひとつも作動しなくても韓国は安全だということが確認された。2011年から2013年まで福島第1原発爆発から2年間はALPSそのものがなかった。汚染水が濾過されずにそのまま放出されたのだ。その時は今後30年間ゆっくり放流するというものの1000倍程度の放射性物質が出てきた。放出された物質はすでに太平洋に散って広がり、それから12年が流れた。いま測定してみても韓国は安全性に異常がないということに変わりはない。一部極微量の放射性物質が1京分の1程度に薄められ韓国に来たものとシミュレーションされている

 

ALPSで処理されない汚染水がそのまま放出されても韓国には何も問題がないのだから、ALPS処理水を、しかも処理水をそのままではなく、さらに薄く希釈して放出するのに韓国に影響があるはずがない。

 

共に民主党やハンギョレがデマを流しているせいで、福島からとんでもなく危険なものが放出されたと勘違いしている韓国人が少なくないらしいが、正しい知識を持って判断して欲しいと願うばかり。