ずーっと楽しみに見てた
『僕の妹』が終わっちゃった。


優秀なお兄ちゃんと、
恋愛に失敗ばっかしてる妹のお話し。



長澤まさみちゃん大好きだし、とても面白かったなぁ。



ずっと先の将来、

父と母が亡くなったら…

私も身内はお兄ちゃんだけになってしまう。



事情があって、ウチには親戚と呼べる人があまりいないし。





子供の時、

私、女の子の友達はほとんどいなかった。



だって、
2つ上の兄には、いつもたくさん友達がいて、私はその中にいるのが当たり前だった。

男の子と女の子が違うなんて、子供の私には、わかんないこと。

どーでもいいこと。


ゲームにかくれんぼ、鬼きり、探検……

数え切れない遊びを、お兄ちゃんグループとやった。


お兄ちゃんグループには、男の子兄弟が何組もいた。
その中に、ひでくんがいた。
ひでくんはお兄ちゃんと同い年だった。

ひでくんは気が弱くて泣き虫だった。
次男のたかくんの方が、ずっと気が強かった。

そして、
三男にりゅうくんがいた。

りゅうくんは私より年下だった。
めっちゃ明るかった。
りゅうくんも、上二人のお兄ちゃんたちに混ざって遊びたがった。

でも、りゅうくんは…りゅうくんの足は曲がってて、麻痺していた。でも、まだその当時はなんとか歩行できてた。

でも、大きくなるに従って、体がどんどん麻痺していく病気だった。 




お兄ちゃんグループは、
だんだん行ったことない場所に冒険に行きたがるよーな遊びをするようになっていった。



お兄ちゃんは『女はついてくんな!』って言うよーになった。

意地っ張りの私はいつも言い返した『ミネちゃんも行く!行きたいもん!』

兄は嫌そうな顔をする…。
私はそんなのおかまいなしで、『今日はどこまで行くんだろう~』
ってワクワクした。



すると、今度はひでくんが
『りゅうは行くな!帰れ!』
そう言いだした。

りゅうくんはみるみる涙を浮かべて、大声で泣き出してしまった。
『僕も行くーーっ』
すごい大声で泣き出したりゅうくんに、
お兄ちゃんのひでくんまで泣きそうになっていた。




結局、
お兄ちゃんグループは、りゅうくんも連れて行く事にした。



総勢10人くらいの冒険隊は、子供の足でだいぶ遠くまで来てみんなご機嫌だった☆


…でも、子供は帰り道の疲労までは考えて行動できない。



いざ帰り道は、はしゃぐ声も出ないのだ。



もくもくと歩くだけ。



遅れ始める子もいる。




兄は体が大きいから先頭を行く。




そして、兄は時々後ろを振り返る。



遅れて歩く私を見ているのではない……




兄は。りゅうくんを見ていたのだ。



自分が歩くだけでも精一杯の
遠くて疲れきった帰り道。




兄は、
泣きながら、足をひきずって歩く1番後ろのりゅうくんの所まで戻り、



次の瞬間
ただだまって、りゅうくんを自分の背中におぶって歩き出した。



りゅうくんは体の大きい子だった。
おぶって歩く事が、どんなにきつい事か、幼い私にもわかった。




でも、兄は何も言わず、おぶったまま歩き続けた。




…私は思った。
『りゅうくんのお兄ちゃんは、ひでくんなのに…』



そしてまた私は驚いてしまった…
りゅうくんを背負い込んで、
うつむいてよく見えなかった兄の顔からは、

…涙が流れていた。




だまって鼻をすすりながら、
重いりゅうくんを背負って歩く兄の姿……私は一生忘れることができない。



私の兄という人は、

少なくとも近所の男の子たち
誰よりも強く、優しい人だと…

あの日思い知らされた。





りゅうくんはその後、
20歳くらいで亡くなった。



りゅうくん…あなたが近くにいてくれたから、



私の兄は
男の人として
本当の、強さや優しさを身につけることができたのかもしれない。


……きっとそうよ



りゅうくんのおかげなの。



お兄ちゃんも私も、

心の中にずーっとりゅうくんいるから。




ありがとうりゅうくん




生まれ変わっても、一緒に遊ぼう。




約束やけんね。