あなたは、どのような媒体の書籍を読まれますか?

私は紙の書籍派です。 

 

紙の書籍、電子書籍とありますが、それぞれメリット&デメリットがあります

現代っ子は電子書籍が主流ですが、たまには紙の書籍も読んでみましょう。

 

実は、ある人の言葉が私の思いを再認識させることになりました。

その人の言葉で感じたことを書いてみました。

本屋で立ち読み

一昔前は、朝から夕方まで立ち読みしている人が多かった本屋さん。

 

それが、最近では電子書籍が主流となり本屋での紙の書籍購入は売り上げがガタ落ちとなり、書き手が有名人とかでないと2ヶ月もすると入手困難となる書籍が多々あります。

 

それは何故か?

答えは簡単明白、インターネットで買うからです。

 

紙の書籍なのかと言うと、電子書籍のほうです。

それでも、紙の書籍を買われる方もおり、細々とですが紙の書籍は売れています。

 

たまたま入った本屋は広いスペースで、沢山のジャンルに書籍や雑誌などを陳列されていました。

それでも立ち読みしている方はいらっしゃらなくて、本当にここの本屋は大丈夫なのだろうかと本気で思ったほどでした。

 

でも購入されている方がいらっしゃって、その方がお店のスタッフと話しをしているのが聞こえてきたのです。

昔は本屋って子どもにとって憩いの場だったのにね。

「今はインターネットの時代ですから。でもインターネットで立ち読み機能が付いていて、少ししか読めなかったのだけど。こちらの本屋で受け取り可能だったもので来ました」

 

しかも、こんな言葉まで聞こえてくる。

「昔ながらの人間でね、紙の匂いが好きなんですよ」

 

そんなやり取りを聞きながら私は立ち読みしていました。

私と同じ人間がいると思うと嬉しいな。

 

そう思い、買うつもりなかったけど2冊買ってしまいました。

立ち読みとは買うのではなく読むだけ

選んでいる途中、サラリーマンと思える男性2人の声が聞こえてきた。そのやりとりです。

後輩『先輩、何を買われるのですか? あんまり時間ないので早くしてくださいね』

先輩『買うんじゃ無い。読むだけだ』

後輩『なにそれ。読むだけなら会社の図書室で十分でしょう』

先輩『はあ……。ったく、会社の図書室ってパソコンしか置いてないだろ。あんな所で読書だなんて電子書籍ばかりじゃないか』

 

後輩『金も掛からないし、就業時間内に済みますよ』

先輩『お前、もしかして仕事中に私事か』

 

後輩『失礼な。休憩時間にですよ』

先輩『たまには本屋で立ち読みしてみろ』

 

後輩『立ち読みって電子書籍にもありますよ。Kindleとか』

 

先輩『だから、紙の方を読めって言ってるんだ』

 

私としては、この先輩の気持ちが痛いくらいに分かります。

「そこじゃないだろ。紙の本は重いけれど分からなかったらすぐに取り出せるだろ」って心の中で毒付いていました。

 

でも、この後輩君なら、以下のような切り返しがきそうな予感がします。

「電子書籍だと検索かければ直ぐに反応がくるので早い」って。

 

聞きたくなくても、この2人のやり取りは耳に入ってくるので、耳がダンボになっていました。

 

立ち読みは5分で読める?

焦っているのか時間を気にしているみたいな後輩君でした。

後輩『ああ、ほら。あと18分しか』

 

先輩『5分あれば読める』

 

後輩『え、5分で?』

先輩『立ち読みだからな』

 

後輩『どんな読み方されているのですか?』

 

先輩『目次を見るだけだ』

後輩『目次、ですか?』

 

私も、5分で読めるのって疑問に思っていたのですが、目次だけなら読めるねと納得したのです。

 

しかし、次の言葉を聞いた途端、納得した自分が情けなかった。

私が思っていた事とは違う言葉だったのです。

 

先輩『ああ。目次を見て”これは面白そうだ。為になりそうだ”と思ったら買う。だから、まだ立ち読みの段階だ』

 

その言葉を聞いて、たしかにそうですねと私も頷きました。

目次には何が隠れているの?

その後輩君も疑問だったのでしょう。

後輩『目次を見て、何が分かるのですか?』

 

先輩目次というものは、その本の中で何を読んで欲しいのかが凝縮されている。キーワードが散りばめられているんだ。電子ばかりだとパーになるぞ

 

後輩『電子でも目次ぐらいありますよ』

先輩そんなだからお前のプレゼンは落ちるんだ。まさか仕事中にプレゼンを考えているんじゃないだろうな』

 

後輩『そのプレゼンも仕事ですから』

 

その言葉に、私も溜息が出てしまっていた。

プレゼンは本に囲まれて書くもの

少し間があり、先輩の声が聞こえてきた。

先輩『いいか。プレゼンとは色々な参考文献を見ながら書いていくものだ。自分の知識と書籍を見ながら書いていくものではない。仕事を甘く見るな』

後輩『だから図書室に籠もって書籍を見ながら』

 

その先輩は、これでした。

『いいか、プレゼンとは相手の共感を得ることで通るんだ

それには電子で、その場しのぎの書籍と資料で作れば良いものではない。

色々なジャンルの本を読んで、自分の知識として蓄積していくものだ。部屋に余裕があるなら書斎を作れ。なければ作れ。

人間とは本の虫になって知識を自分のものにしていくことが自然の摂理なんだ。そういう時こそ紙の本がうってつけなんだ。

そこで聞き耳を立てている女もだ!』

 

バレていたとは…。

観念した私は静かにレジへと足を向けました。

 

合格点をもらったけれど?

レジを済ませ店から出ると誰かに荷物を取られたので睨み付けていた。

そんな私を、知らない顔の男が覗き込み、その口から知った声が聞こえてきた。

 

そう、さきほどの会社員。

『ふん、こんな本を読むのか。あいつより勉強熱心なんだな』

 

私「どうも」

『レジでのやり取りを聞いていたが、あんたは合格点だな』

 

私「なにが合格点?」

『ま、頑張るんだな女子学生』

 

「女子学生だと? 私は人生100年のうち半分以上を生きている主婦だー!」

と喚きたかったが我慢していました。

 

ええ、どうせ私は童顔だもの。

仕方ないけどね…。

そして、先ほどのレジでのやり取りを思い返していた。

「紙の書籍はお好きですか?」と聞かれ、「好きです。私は電子書籍より紙の方が好きです」と答えた私。

 

店主の「痛みがくるのが困りものですけどね」に、こう返していた。

 

「持つと重みはあるけれど、電子とは違って眺めているだけでも楽しくなってくるので嬉しいですよね」

という言葉で終わったのだけど、どこが合格点だったのか不思議です。

ブログ記事の目次の書き方

私の頭の中では、その先輩の声が未だにこびり付いているのです。

 

目次を見て”これは面白そうだ。為になりそうだ”と思ったら買う。

 

たしかに、これは当てはまります。

 

私だって購入するときは目次を見て気になった箇所があれば、その部分のページを読んで購入するかどうかを決めるので。

 

それと、もう一つ。

 

目次というものは、その本の中で何を読んで欲しいのかが凝縮されている。

キーワードが散りばめられているんだ。

 

この文章で、ピン!ときたのは当然でしょう。

 

そう、ブログの書き方。

書籍とは違い、読者はブログの目次を見て、為になりそうだと思うと読んでいく。

そして、目次にはキーワードが散りばめられている。

 

これは鉄則ですね。

なんだか目から鱗です。

 

名前は知らないけれど、先輩さん、ありがとうございます。

貴方の言葉は、私にとっても最高のアドバイスになりました。

 

本屋へ足を運ぼう | まとめ

私は本を読むのが好きですが、本を書くのも好きなのです。

 

趣味で小説を書いていますが、読んできた本の知識を拝借したり、自分で妄想しながら書いたりしています。

その小説は書籍になったり、Web小説としてブログで更新していってます。

 

でも、この会社員先輩は、私の自分のブログに対する疑問を解消させてくれる言葉を発したなんてことは思ってないでしょう。

また会えたら嬉しいなと密かに思っております。

 

この先輩の言葉ではありませんが、皆さん本屋へ足を運びましょう。

そうすると、何かしらヒントに出会うかもしれませんよ。

 

そうそう、出会いもね。