「本来の自分」ってなんだ？って話ですが、
「ちゃんと自分の好みで選んだ価値観で
生きている自分」のこと
だと私は思います。
先日こんなことがありました。
娘に、
「９時にはお風呂入りたい
からそれくらいまで出てきてねー。」
と言われたので、
その時間に間に合うように
ちょっとだけ急いでお風呂から
出てきたのに、
娘が指定した時間になっても
一向にお風呂に入ろうとせず、
疲れていたのか、
リビングでうたた寝していて。
「ほらほら、９時になってるよ。
お風呂入ってきなー。」
と声をかけても半分眠っているような
感じで動き出さないという、
私、急ぐ必要全然なかったやん！！
ということ。
こんな日常の些細な一コマなんですが、
過去の私、
こういうのにとっても腹が立っていたんです。
言ってたことと違う！！
約束と違う！！
許せない！！って。
私はちゃんと約束守ってるのに、
なんであなたはちゃんと守らないの！！
という憤りの気持ちがぐわーっと。
それくらいいいじゃん！
って多くの人が笑ってすませる
ような場面でも、
私はものすごく嫌な気分を感じる人
だったのです。
でもね、結局
それって「本来の自分」じゃなかった。
その自分って、
「後付けの価値観」採用バージョンで
生きている自分でした。
いつ後付けしたのか、
それは、
成長過程の長〜〜〜〜い時間を
かけてです。
それを絶対的に正しいと判断、
採用して生きている親から
じっくりと伝えられました。
それこそ、骨身に染みるまで。
「約束は絶対守るべき」
まあ、約束は守ったほうが
大体都合がいいのでそんな悪い
価値観ではなさそうだけれど、
うちの場合は、それにしても過度。
だって約束と言っても、
いろんな約束があるじゃないですか。
何がなんでも守るべき大事な約束も
あれば、ちょっとした軽い約束も。
うちは、そこに軽重なし。
グラデーションなし。
全て一律。
生活の全てにそれが適用されるので、
息苦しいんですよね。
「ま、いっか。」
が存在しないと言っても過言ではない家庭。
そりゃあ、そんな環境で育ってきたら、
その価値観を採用しないで生きられる
はずがありません。
そうなるべくして、
私は「約束は絶対守るべき」の
価値観を持つようになりました。
でも、
どう考えても子どもだった私、
好きで選んでないですよね、
その価値観。
もっと大らかな方がよかったですよ。
「ま、いっか！」とか
「今日は多めに見てあげる♪」
「そんなこともあるよね」とか
温かい感じの方が絶対的に好みだったはず。
そんなわけで、
子どもは育ってくる過程で、
自分の好みと関係なく価値観を
身につけていきます。
そう、
自分の好みとは「関係なく」です。
ってことは、
その価値観で生きている自分は、
自分の好みの価値観で生きていないから、
「本来の自分じゃない」のです。
さてさて、
約束通り行動しなかった娘の話に
戻ります。
そんな娘に、
現在の私がかけた言葉は、
「ま、そんなこともあるわなー。」
でした。
うん、
私はこっちの方がしっくりくる。
親や他者からもらった価値観ではなく、
「自分好みの価値観」
で生きている自分は、
本来の自分。
それで生きると心地いい♪
でも、もしかしたら、
これがベストじゃないかもしれないけれど。
今、これがベストと思えるものを
その都度選び直していければ
それでいい。
もっと自分にしっくりくる価値観が
あるならそれは嬉しいこと。
これからも日々自分の感覚に
耳を澄ませて自分が心地いい、
しっくりくると感じる思う価値観を
採用していこうと思っています。
「ま、そんなこともあるわなー。」
とかけた言葉に対して、
「そんな風に言ってくれると
嬉しい・・・むにゃむにゃ・・・」
と娘が反応してました。
（私がブーブー文句を言う時が多いからでしょう。笑）
ブーブー言う自分も、
大目に見る自分も、
どっちも自分。
どっちの自分も許しちゃう価値観も、
またいいものです＾＾
それでは、また！
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